株主優待の威力 | 下町風来坊の日記

下町風来坊の日記

生まれも育ちも東京、今も東東京下町在住のオッサン。食べ歩きや旅行、ワンコの話題など、たわいもない日常を童心で、時に今の社会や風潮に対する心情をぼんやりつぶやいてます。

昨日のランチタイムは、錦糸町駅北口オリナスレストラン街にある、いきなりステーキにて。

 

久しぶりにワイルドステーキ300g

 

300gのステーキというと、それなりのボリュームですけど、ライスやサラダと共に、案外ペロリと平らげてしまいますね。

 

ところでこのいきなりステーキを運営するのが、地元の上場企業、オリナスに本社を構えるペッパーフードサービスですが、先日、業績の悪化で廃止したはずの株主優待制度をいきなり復活、翌日の市場ではストップ高買い気配の人気ぶりで、わずか1日で32%も急騰、本日も一時はストップ高まで暴騰、たった2日で2倍化しそうな雰囲気、ただ業績回復を伴った株主優待復活ならともかく、相変わらず経営状態はピンチのまま、年2回3000円相当の同社製品をもらうため、いきなり倒産の可能性さえ否定できない、資金繰りが厳しい赤字企業の株に飛びつく株主優待族の方々、なかなかチャレンジャーですね?もちろん荒い値動きに刺激されたイナゴトレーダーの方々も参加していると思いますが。(^_^;)

 

ちなみに同じく株主優待の発表でストップ高まで急騰したのが楽天

 

本業の楽天市場を初め、楽天銀行や楽天証券、楽天クカードなど金融業は好調ながら、数年前に参入した楽天モバイルが大誤算、毎年巨額の赤字計上で、楽天本体の経営まで大ピンチ、株価も長期低迷してましたが、今期決算にて赤字金額が減る予想と同時に、楽天モバイルの利用料を1年間無料にするという、奇策な株主優待の発表により、とりあえず株価は大きく反応、本日はこちらも大きく上昇中。

 

キルフェボンのフルーツタルト

 

ちなみに最近話題になっていたのが、株主優待でこのキルフェボンの商品などを贈呈と発表した、ソフィアホールディングスという、同じく経営がパッとしない、本業もよくわからないちょっと怪しげな企業ですが、発表の翌日から3日連続ストップ高で、株価は一気に2.3倍化。

キルフェボンのタルトは私も大好きですし、かつては我が家も株主優待族の一員でしたが、このタルトのお値段はせいぜい3000円程度?この優待を取るために、全く割に合わない株価で投資する気にはなりませんが、まぁあらためて、魅力的な株主優待制度の威力は凄いですねぇ。(^_^;)

 

ちなみにキッシー政権の国民資産倍増計画により、東京証券取引所から株価を意識した経営を心掛けるよう通達されている上場企業、株価を上げるための王道はもちろん業績の向上ですが、最近、比較的業績や財務内容の安定している企業は、配当性向を上げたり自社株買いをする企業が続出、ただ業績の悪い企業でも、魅力のある株主優待制度の導入で、一気に株価の定位置を変えることが可能なんですよね、それほどのコストも掛かりませんし、資金調達する際も高い株価の方が有利、私が上場企業の経営者なら、間違いなく株主優待制度を有効活用すると思いますね。

 

ところで日経平均株価が連日の高値更新

 

昨日には何と35年ぶりの高値を付け、本日はバブル時代の最高値更新まであと50円程度に迫る場面があったようですが、実は日経平均株価を牽引しているのは、この指数に採用されている大企業や、円安メリットで好業績の輸出企業など、外国の機関投資家、つまりグローバリスト好みなごく一部の企業だけ、それ以外はそれほど上昇していませんし、一方前述のペッパーフードサービスのような経営状況の悪い企業は、むしろ上場来安値を更新し続けている企業も多く、個々を見れば株価は完全に二極化、まぁバブル時代を経験した身としては、次々と広い範囲で循環物色が続き、市場全体が盛り上がっていた当時と比較して、あまりにも実感のない、むしろ違和感のある日経平均株価の上昇ですが、果たしてどこまで続くのでしょうか?