ゼンマイ | おばあちゃんと 一緒に

おばあちゃんと 一緒に

遠く忙しく暮らす子供達に、健康でいる証として60才代で始めたブログ、
しかし娘親子と同居、孫と付き合う日々、 孫達も成長し、とうとう私も70歳代になりました。そして2021年80歳になり、娘親子は独立し、また夫と二人暮らしになりました。

晴れ
朝から空は晴れわたり、昼は春のように暖かい。

朝、カアーテンを開けると、太陽がサンサンに照ってる。
「ヤア、ヤア」、寝坊した。こんなに良い天気ならもっと早く
起きればばよかった。
自転車で今日もおじいちゃんの所に行こう。

その前にゼンマイを「ふやかして」、 朝飯の支度を
して、今朝は天気が良いのでテンポが速い。

おじいちゃ、おはよう御座います。
おじいちゃんは黙って「にこにこ」している。
今朝は新聞紙の包みも、何も無く「やれやれ」と思う。

私がチョコレ-トをおじいちゃんのために持っていった。
その袋をおじいちゃんはじっと見ている。
皮を剥いて渡すと満面の笑顔である。
チョコレトが大好きなおじいちゃんである。

帰りに、いつもの高校生に追い抜かれる。よし今日はついていこう!
「よいしょ、よいしょ」一生懸命漕いだ、
しかし高校生の姿はドンドン遠く行ってしまった。

自転車の回転数が違うんだな:::やっぱり若者だ::::
 ゼンマイの事を思い出した。

ゼンマイは水の中で広がっていたが、まだ元には戻っていない。重曹を入れて、煮て
灰汁を抜こう。

この乾燥ゼンマイは新潟の親戚が送ってくれたものだ。

乾燥ゼンマイを初めて見た時、さっぱり何だか分からなかった。
黒く、くるくる丸い姿にゼンマイと聞いて納得した。

もどし方を聞いて、びっくりした。お湯で一晩ふやかし、もんで、これを三回繰り返すとのこと、
気の短い私に出来る仕事でないと思い、鼻から諦める。

ゼンマイは大好物である、何とかしなければ、と重曹を思い起こした。

私のやり方でしたが、元の姿のゼンマイが現れた。感激した。

オリーブオイルで、油揚げ、干し大根、とを入れて炒め、七味唐辛子ふりかけ
出来上がり。昼のおかずが出来た。

夫は山菜が何よりの好物である。ほめ方を知らない夫は「うめー」
と絶賛した。

その土地の、人の生活の智恵であるやり方に、頭が下がる。
地元の人のやり方で、丁寧に戻すと味が違うのではないかと思う。

新潟の山には登山で好く登った。太くて大きいゼンマイも見た。
山菜を食べるの好きだが、山菜を取る事は山に悪い気がして、
自分では進んでしないことにしている。

昨年の地震で山も変わったであろう。
ゼンマイを食べながら、穏やかな春が野にも、山にも、
私達にも来てほしいと思った。