【がん】 なぜがんに高濃度ビタミンC点滴がいいのか? 飲むのはよくないのか? #高濃度ビタミンC | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が5年半以上寛解しているいちごちゃん

 

多量のビタミンCを点滴するという治療法があります。

飲む治療法ではなく、注射になります。

 

●作用機序

がん細胞に取込まれたビタミンCが過酸化水素を発生することでDNAやミトコンドリアにダメージを与えます。

がん細胞は、糖が好きです。ビタミンCはブドウ糖を構造が似ており、がん細胞内に取込まれます。

がん細胞が選択的に死滅させることができるという治療法です。

 

高濃度ビタミンCだけではなく、他の抗がん剤治療と並行して治療をしています。

 

がん細胞の数が減ってくれると、治療がしやすいのですね。