猫さまを多く診察しています。
私個人としては、元気に20歳まで生きてほしいと考えています。
そこで、家に猫さまを迎えたら、まずFIV(猫免疫不全ウイルス)とFeLV(猫白血病ウイルス)の検査を行ってください。
どちらも陰性で、完全室内飼いにすれば感染のリスクはありません。(多頭飼育の場合、他の猫さまも陰性であれば感染しません。)
FeLV陽性の猫さまは要注意
FeLVを持っている場合、リンパ腫を発症する可能性があります。
リンパ腫を予防するために飼い主さんができること
以下のような様子が見られたら、すぐに病院を受診しましょう。
- 食べるスピードが遅い
- ごはんを完食しない
- なんとなく元気がない
FeLV陽性の猫さまの血液検査項目
- WBC(白血球数)
- Ht(ヘマトクリット値)
- 好中球数
- リンパ球数
- SAA(血清アミロイドA)
これらの値に異常がある場合、以下のような治療を行います。
- 丸山ワクチン
- 再生医療
- ヘム鉄補給
- アミノ酸サプリメント
- アミノ酸点滴
- 高濃度ビタミンC点滴
早期に体の変化に気づき、適切な治療を行うことで、リンパ腫の発症を防ぐことができます。