まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

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私たちの動物病院では、食事を見直していただきながら治療をしています。

食事は大切なことだと考えています。

意識の高い飼い主さんは、もふもふちゃんの食事に気配りをして魚中心の食事にしてくださっています。

以下のように質問をいただきました。

 

 

うちもお魚メインのご飯ですが、リンの吸着剤サプリは他の栄養素も排出させそうで怖くて使えていません。量の問題だと思いますが、ほんの少し入れた方がいいでしょうか?

 

●リンの吸着材がいるか?

 

血液検査をすれば、その子のリンの濃度がわかります。

高リン血症になっていない場合は、リンの吸着材を入れないでも大丈夫です。

もし、正常値の中でも高値であれば、リンの吸着材を少し入れるといいかもしれません。

 

●飼い主さんのできること

 

手作り食をされている人は、月の1回か、3カ月に1回ぐらいは、血液検査をすることをおすすめします。

そして、猫さまやシニアの子は、以下のことを注視してください。

・リン

・カリウム

・BUN

・CRE

です。

それを見ながら、獣医師の指導の下で手作り食をしてあげてくださいませ。

 

 

俳優の菅田将暉さんが主演するフジテレビ系“月9ドラマ”『ミステリと言う勿れ』が、スタートしました。原作は同じタイトルの漫画で田村由美さんが描いています。このなかにペットロスの処方箋がありました。

 

菅田将暉さん主演“月9”『ミステリと言う勿れ』のなかに、ペットロスの処方箋があった?(石井万寿美) - 個人 - Yahoo!ニュース

↑ハナビラダケ

食事療法をされている飼い主さんは、キノコはがんに有効だということが、ご理解いただけると思います。

それで、今回は、有効な調理方法をお伝えします。

 

●キノコの有効な調理方法とは?

それは冷凍することです。

 

キノコの細胞膜が硬いので栄養成分が外に出にくいのです。

ウンチを見ると、そのままの形で出ていることがありますね。

βグルカンを期待してあげているのに、ちゃんと吸収されないとです。

 

●なぜ、冷凍するといいのか?

 

その理由は、きのこを冷凍すると中の細胞膜が破壊されてしまうから。細胞膜が破壊されることで、加熱したときに栄養素が溶けだしやすくなるのです。栄養素の溶けだす量は、生のきのこと比べて約3倍以上アップするといわれています。

 

●飼い主さんのできること

・スープでお買い得なときにキノコを購入

・汚れを拭きとってジプロックに入れて急速冷凍

・それを1カ月以内に使い切る

 

ちょとしたことを知っているかいなかで、もふもふちゃんが効率よくキノコから栄養を取ることができますね。

 

注意:なかなかキノコで有効かどうかわかりにくい場合は、当院には乳酸発酵ハナビラダケがあります。

 

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↑19歳近くまで生きてくれたラッキーに与えていました。

 

子鮎を丸ごと猫さまに与えるというが、反響が大きいのでありがたいです。

猫さまは、食事療法は難しいですが、みなさん工夫してされているようです。

このブログの読者は、意識が高い人が多くて助かっています。

 

今回もすてきな知恵を読者から教えてもらったので、ご紹介します。

 

●猫の慢性腎不全の食事療法

・慢性腎不全の問題点

  リン、高たんぱく質です。

 

●子鮎ももちろんリンがあります。それでどうしたか?

リンを制御するサプリメントがあります。

事前に、それを混ぜて高リンにならないようにしていられるようです。

 

●飼い主さんのできること

食事療法をするときは、血液検査をしながらしてあげてくださいね。

そして、腎臓の数値はもちろんのこと、電解質もチェックしてあげてください。

 

食事を変えることで、もふもふちゃんの病気がよくなったり、病気になりにくい体になったりします。