【ネコ】 慢性腎不全にはアミノ酸とB12も #慢性腎不全 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が寛解して5年以上いちごちゃん

 

 

さまの慢性腎不全は、シニアになるとよくある疾患です。

なかなかよくならないですが、私たちの病院では少し改善や現状維持を保っている子が多いです。

 

●尿素窒素(BUN)が多いと点滴を増やせばいいのか?

 

慢性腎不全になると尿素窒素が上がります。

点滴をすることは、基本ですが、量を多く打ちたいですが浮腫んだり、貧血をしているとそれほど皮下点滴ができません。

その辺りの猫さまの様子を見て、かかりつけ医とご相談くださいませ。

 

●腎臓食は、タンパク質制限なのでアミノ酸を

 

腎臓食になると、糸球体がもろくなるので、高分子のタンパク質をとることができないので、アミノ酸サプリメントを与えてくださいね。

 

●慢性腎不全は、貧血しやすい。

腎臓は貧血しているか否かを見ることもしています。

そのため慢性腎不全になれば、貧血しやすいので、食事で不足しがちなB12を点滴に入れてあげてくださいね。

それと、貧血の注射、エポジンもするといいですね。

 

●飼い主さんのできること

血液検査をして、腎臓だけ見るのではなく、猫さまの栄養状態も見てあげましょうね。