【がん】食事療法、牛肉、馬肉、鹿肉はがんの食事にNG #リンパ腫 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

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↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が5年以上寛解しているいちごちゃん

 

2023年9月5日のブログで多中心型リンパ腫のワンコさまのことを書きました。

 

【がん】食べているのに痩せてきた おかしいと思って病院通いをしていたらリンパ腫 #リンパ腫

 

このワンコさまの飼い主さんは、多中心型リンパ腫の飼い主さんと交流があるそうです。

ワンコさまは、治療効果もよく1カ月少しで体表のリンパ腫はほとんど腫れていません。もちろん、元気で食欲もあります。

 

私たちの治療は、がんは「炎症反応」であると思っている点が他の動物病院と違うところです。

 

この子の治療

・抗がん剤(近くの動物病院で)

 

私たちの治療

・食事療法

・丸山ワクチン

・高濃度ビタミンンC

・重曹療法

 

他の動物病院と大きく違うところは、食事療法です。

 

他の動物病院は、牛肉、鹿肉、馬肉がOKというところも多いです。「なんでも好きなものを食べさせてあげてください」と言われているとか。

 

私たちのところに来ている飼い主さんは、意識が高く食事を見直してくださっています。

 

牛肉、鹿肉、馬肉は炎症を抑えることができず、体がアルカリ性にならないからNGなのです。

それに加えて、牛肉、鹿肉、馬肉は、IGF-1という含まれていて細胞の増殖を活発にします。

 

私たちの動物病院では、「がんは炎症」だと思っているので、魚のたんぱく質、植物性たんぱく質をあげていない子で、寛解した子はほぼいません。

 

がんの食事療法は正しく広まりませんが、このように寛解に向かう子が、ひとり、ふたりと増えることで、真実がわかると信じて、毎日、治療をしています。