【食事療法】乾燥(ドライ)納豆の注意点 #食事療法#乾燥納豆 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

読者から、以下のような質問をいただきました。

 

納豆ですがフリーズドライの納豆(粉末)でも同じでしょうか?糸を引かないのであげやすいのと日持ちするので利用しています。
 

 

それでは、乾燥納豆について見ていきましょう。

 

【乾燥納豆の利点】

 

どのような状態で乾燥させたかで異なってきます。

加熱乾燥をしなければ、生の納豆と乾燥納豆では、栄養成分はほとんど同じですが濃縮されるので、定量に含まれる成分

の分量が多くなります。

 

主なものでは、

・カリウムが1.5倍

・鉄分は1.8倍

・亜鉛が2倍

 

【乾燥納豆の注意点】

・ナットウキナーゼ

血栓を溶かすことで有名な酵素であるナットウキナーゼは熱に弱く、70℃ぐらいで破壊されてしまうので、加熱乾燥

したものはナットウキナーゼが消失してしまいます。

 

・納豆菌

納豆菌は、120℃ぐらいまでは耐えられるそうです。

 

【飼い主さんのできること】

 

乾燥納豆を選ぶときは、

・天日干し

・フリーズドライ使ったもの

 

 

を選んでくださいね。