【がん】がんは慢性疾患なので、コツコツ。飼い主さんは緻密に#がん#寛解 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

 

↑眼窩 鼻腔内リンパ腫が4年以上寛解しているいちごちゃん

 

いちごちゃんの飼い主さんももちろん、このようなことはきちんとされていました。

 

私たちは、がんの子を多く診ています。

そうすると、飼い主さんの行動学が見えてきます。

 

私たちの治療は、「がんは炎症反応」だと考えています。

炎症を抑えないと、がんは寛解しないと私たちは、思って治療をしています。

 

他にはがんの治療法があるかもしれませんが、私たちは和田洋巳先生の「がんと炎症 代謝研究会」の考えてを元にしています。

 

がんは炎症反応なので、まずは体をアルカリ性にして、少量の抗がん剤を使って治療をしています。

炎症を抑えるためには、飼い主さんが、食事療法にどれほど理解してもらい、それを工夫して、毎日、家でもふもふちゃんにやってもらわないといけないのです。

 

アメリカ在住の飼い主さんとやり取りがあります。がんが寛解した飼い主さんは、世界に誇れるぐらい緻密にされています。

私は、ひそかにがん寛解の飼い主の行動学と呼んでいます。

以下のような行動をする飼い主のもふもふちゃんが寛解している確立が高いです。

 

・診察のとき、必ず尿を持参する

・食事療法のアルカリ化について理解して、そして自分で工夫している

・来院する日を計画的にされている

 

上記のことをしないで、私たちの動物病院で上記のことをしていないで寛解した子はいまのところいません。

 

いろんながんの治療があるのですが、私たちの動物病院ではこのようになっています。

緻密にもふもふちゃんと向き合うことは、大切です。