■食事療法 慢性腎不全の子には、腸内細菌叢を意識しよう #慢性腎不全#水溶性繊維#きな粉 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

猫さまが、慢性腎不全になると、内服薬、点滴、食事を変えるなどが一般的でした。

腸内細菌叢の話をする動物病院は、少なかったと思います。

 

腎臓の機能が落ちると、毒素がたまりやすいので、腸内細菌叢にビフィズス菌や乳酸菌などを増やすことは大切です。

 

●プレバイオティクスをあげよう(乳酸菌やビフィズス菌のエサ)

 

ビフィズス菌や乳酸菌を増やすためには、それらのエサでプレバイオティックスをあげることは大切です。

それには、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維をあげることです。

 

具体的には、よく知れているのが、不溶性食物繊維である以下

・キノコ

・野菜

・バナナ

 

水溶性食物繊維はなになのでしょうか?

・きな粉

・小豆

・大麦

・切り干し大根

・アマニ油

 

 

などを食材にいれてあげてください。

 

●まとめ

 

慢性腎不全になった子、慢性腎不全にならないようにするためには、腸内細菌叢に乳酸菌やビフィズス菌を増やさないといけない。

そのためには、プロバイオティクスであるサプリメントを飲むことが大切です。

そのうえ、乳酸菌やビフィズス菌のエサである、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をあげることが大切です。

 

飼い主さんは、獣医師からもらっている薬ともふもふちゃんの腸内細菌叢のことを考えて慢性腎不全の治療をする時代になりました。昨日、書きました腸腎連関です。

 

注意:動物の腸内細菌叢に特化したプロバイオティクスのサプリメントが、動物病院にありますので、相談してみてくださいね。