■いまさら聞けない避妊手術  訂正 #子宮蓄膿症 #乳がん検診 | まねき猫ホスピタル院長 獣医師・石井万寿美 ペットのいる暮らし

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小動物臨床をしている獣医師です。書くことが好きで本も書いています。自分の勉強したことを伝えて、少しでも世の中に還元できれば、こんな嬉しいことはありません。

■いまさら聞けない避妊手術 #子宮蓄膿症 #乳がん検診

を書きましたら、以下のような質問をいただきました。

 

確かに一般論としては、
猫さまも生後6か月が目安なのでしょう。

しかし、我が家のベンガルちゃんは生後6か月で最初の妊娠でした。

難しいところですね、目安を6か月にするか?5か月にするか?

 

 

20年前なら、猫さまは1年ぐらい経たないと発情は来ませんでした。

のどかに「そろそろ避妊手術をしないとね」という感じでした。

 

時代は流れて、猫さまの

1、栄養状態

2、生活環境

が改善されて、質問の方がおっしゃるように、4カ月で発情が来る子も出てきています。

 

私たちの病院でも6カ月で、出産した子はいます。

 

生後6カ月から、体重が2キロを超えた頃という風にさせていただきます。

訂正

もふもふちゃんの避妊手術の時期

 

生後6カ月➡体重が2キロ

 

うちの子、発育が早いな、と思われたら、かかりつけ医とご相談してくださいね。

1、体重が2キロ

2、発育がいい。

3、猫さまの場合は、発情がわかりにくいので、なんか来ているような気がする、という感覚。

4、ワンコさまは膣が柔らかくなり大きくなる。

 

何故、避妊手術の時期が大切かは、以下にも書いていますが、

■いまさら聞けない避妊手術 #子宮蓄膿症 #乳がん検診

 

2、3は、発情が来る前だと、乳腺が発達しにくいので、ほぼならない。
 
つまり、発情が来る前にすると、乳がんや乳腺腫瘍になる確率は、1%もない。
  注意;猫さまの場合は、乳腺腫瘍に90%以上が乳がん
      ワンコさまは、50%ぐらい。
 
だから、乳がんだと転移するし、命に関わる病気なので、それを防ぐためにも、
もふもふちゃんの一番いい時期に、避妊手術をして欲しいものです。
 
「私は4カ月に発情が来ます」というカードを持って、自宅にやってくるわけではないので、飼い主さんが、しっかり観察をして、かかりつけ医と相談して、乳がんにならないようにしてあげましようね。