ベロニカのオススメ洋書☆ -5ページ目

ベロニカのオススメ洋書☆

洋書歴15年のベロニカが英語レベル別にお勧めの洋書を紹介します☆

The Beach/Alex Garland
¥1,448
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難易度 ★★★★


奇才アレックス・ガーランドの処女作であり出世作がこの「The Beach」です。日本では原作より、レオナルド・ディカプリオ主演の映画の方で有名かもしれません。個人的には映画も悪い出来ではなかったと思いますが、人間の残酷さや狂気、集団心理などを繊細に描いたこの作品に比べると、映画版はひどく薄っぺらい、単なる娯楽作品でしかありません。

主人公のリチャードは、バックパッカー旅行で立ち寄ったタイで伝説の楽園であるという「ビーチ」の地図を手に入れます。そこは、若者たちが物質文明を捨てて共同生活をするコミュニティでした。「ビーチ」での生活は、すべてが完璧であるかのように感じられたリチャードでしたが・・・

タイ旅行に行く人の旅のお供にお勧めしたい作品です。私もタイを一人で旅行したときに、主人公が辿ったのと同じルートでバンコクから夜行電車とフェリーで島に向かいながらこの本を読みました。スリリングな展開も面白く、同時に考えさせられる作品です。内容はそれほど複雑ではありませんが、今どきの若者言葉やアレックス・ガーランド特有のセンスの良い言い回しで逆に難易度が高くなっていますので、中上級以上にオススメします。


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Eragon (Inheritance, Book 1)/Christopher Paolini
¥966
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難易度 ★★★★


数年前に映画化されたファンタジー小説です。映画は観る価値がありませんので観ないで下さい。「ERAGON」で描かれている壮大な世界は、「Lord of the Rings」くらいの莫大な予算と大物監督でなくては映像化することはできないのかもしれません。著者のクリストファー・パオリーニが20代半ばという若さでこの本を書いたと知ったときはビックリでした。ハリーポッターシリーズよりもはるかに人物描写や設定が奥深く、すぐに物語に引き込まれます。

物語の主人公は伯父の一家に育てられている15歳の少年エラゴンで、ある日森で青い石を拾います。その石が実は青い龍の卵であったと分かったとき、エラゴンのDragon Riderとしての冒険、そして王国を支配する邪悪な王との戦いが始まります。平凡な少年が、シリーズを重ねるごとに逞しいDragon Riderとして成長していく姿、そして彼を支える仲間たちとの友情と別れ・・・

剣と魔法の世界を描いた正統派のファンタジーなので、そういうのが苦手な人はオススメしませんが、上質なファンタジーにはまりたい方、オススメです。「ERAGON」は、シリーズもので、この後に「ELDEST」「BRISINGR」と続きますが、最終的に何部作になるかは明らかになっていません。作者自身、まだ決めていないようです・・・ 物語の壮大さゆえに、長いです。二作目、三作目とどんどん本が厚くなってきます。でも一旦読み始めると止まらないので、睡眠不足は必至です・・・

初めての洋書にファンタジーを選ぶ方がたまにいるのですが、実はファンタジーは意外に難易度が高いです(もちろんハリーポッターなど子供向けの本は例外です)。造語や、ファンタジー特有の古い単語・言い回しなどが多く使われているため、この本は中上級以上の方にオススメします。


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The Host/Stephenie Meyer
¥1,101
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難易度 ★★★★


ステファニー・メイヤーといえば映画化もされているあの「Twilight」シリーズの作者として有名です。バンパイアに恋をしてしまう少女を描いた「Twilight」は、ストーリーは非常に面白いのですが、ヒロインがあまりに女の子っぽくて少女マンガ的な描写に、冷めた年頃の私はあまり感情移入できず・・・2作目でギブアップしてしまったのでここでは紹介しません(でも少女マンガ好きな10代~20代の女子にはオススメです^^。ティーン向け小説なので読みやすいですし)。

The Host」は、トワイライトシリーズが完結した後に発表された最新作で、初の「大人向け」作品でもあります。人間の体を乗っ取る異星人に侵略された後の地球が舞台という、完全にSFな設定なのですが、実はとても切なくて感動的なラブストーリーなのです。このお話は、異星人に体を乗っ取られてしまった後も最愛の恋人のもとに戻ろうと戦い続ける主人公、メラニーの物語であると同時に、メラニーの体を乗っ取った側である異星人「ワンダ」の物語でもあります。奇妙な絆で結ばれた二人の運命、そして「敵」になってしまった彼女(たち)の愛する人への思いと葛藤・・・

あまりに切なすぎて、読み終わるまでにティッシュ一箱使い果たすほど泣きました。人間の体を乗っ取る異星人、というと完全に「悪「なイメージですが、純粋で心優しい異星人のワンダは、読んでいるうちにメラニーと同じくらい感情移入させられます。

Twilight」より難易度は高く中上級向けですが、普通のSF小説とは違って専門用語をたくさん使っているわけではないので、ストーリーに引き込まれて一気に読めてしまいます。SFはちょっとという方にもオススメですよ☆

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英文版 ニッポンお風呂紀行 - Getting Wet: Adventures in the .../エリック・タルマジ
¥2,520
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難易度 ★★★


日本に20年以上在住しているアメリカ人ジャーナリストが、日本の「お風呂文化」をユーモアたっぷりに紹介する本です。

私たち日本人が休日のレジャーとして何の疑問も感じずに楽しんでいるスーパー銭湯や温泉旅行―外国人の目から見ると、日本のお風呂文化はとても不思議で、同時に魅力的な文化に映るようです。 19歳のときから日本に住み始め、すっかり日本のお風呂に魅せられてしまった作者が、町の銭湯から日本の秘湯、スーパー銭湯やちょっと奇妙なお風呂など日本各地のお風呂巡りをしながら、その歴史的背景や日本文化を紐解いていくエッセーです。

日本に遊びに来る外国人の友人にプレゼントしたい本です。また、日本人の私自身にとっても、外国人の視点から見た日本人とお風呂の関係、とても面白くて一気に読んでしまいました。単に体を洗ったり、温まるだけの存在ではないお風呂の文化を持っている日本が誇らしく思えますニコ  ジャーナリスト特有のセンスの良い文章で書かれているので難しい単語もたまに出てきますが日本文化についての本ですので読みやすいと思います。


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Memoirs of a Geisha/Arthur Golden
¥825
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難易度 ★★★


映画「Sayuri」の原作です。題名を邦訳すると「ある芸者の回顧録」というこの作品は、架空の新田さゆりという芸者が歴史学者である友人に口頭で語った自分の半生記、という設定なのですが、日本の美術と歴史を研究していただけあり、外国人がイメージする「ゲイシャ」という底の浅いステレオタイプではない、美しく厳しい芸者の世界をさゆりの一人称で静かに語っています。

私がこの本を読んだのは映画化される数年前ですが、すでに北米でベストセラーとなっていました。日本で育った自分ですら詳しくは知らない芸者という世界を非常に興味深く感じると同時に、芸者=売春婦という外国人が持つ大きな誤解を正してくれると嬉しく思いました。

映画「Sayuri」は一つの映画として悪い出来ではなかったと思いますが、さゆりの波乱に満ちた人生は2時間の映画の中には詰め込みきれず、原作のダイジェスト版のようになっているので本を読んだ後のような感慨深さは得られませんでした。

本はボリューム的にも読み応えがあるので洋書を読み慣れない人には時間がかかるかもしれませんが、ストーリー自体は日本人なら理解しやすいものですし日本語もよく出てくるので、分からない単語を飛ばし読みしても十分ついていけると思います。性別・年齢に関わりなくお薦めしたい秀作です。


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