映画「Sayuri」の原作 | ベロニカのオススメ洋書☆

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洋書歴15年のベロニカが英語レベル別にお勧めの洋書を紹介します☆

Memoirs of a Geisha/Arthur Golden
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難易度 ★★★


映画「Sayuri」の原作です。題名を邦訳すると「ある芸者の回顧録」というこの作品は、架空の新田さゆりという芸者が歴史学者である友人に口頭で語った自分の半生記、という設定なのですが、日本の美術と歴史を研究していただけあり、外国人がイメージする「ゲイシャ」という底の浅いステレオタイプではない、美しく厳しい芸者の世界をさゆりの一人称で静かに語っています。

私がこの本を読んだのは映画化される数年前ですが、すでに北米でベストセラーとなっていました。日本で育った自分ですら詳しくは知らない芸者という世界を非常に興味深く感じると同時に、芸者=売春婦という外国人が持つ大きな誤解を正してくれると嬉しく思いました。

映画「Sayuri」は一つの映画として悪い出来ではなかったと思いますが、さゆりの波乱に満ちた人生は2時間の映画の中には詰め込みきれず、原作のダイジェスト版のようになっているので本を読んだ後のような感慨深さは得られませんでした。

本はボリューム的にも読み応えがあるので洋書を読み慣れない人には時間がかかるかもしれませんが、ストーリー自体は日本人なら理解しやすいものですし日本語もよく出てくるので、分からない単語を飛ばし読みしても十分ついていけると思います。性別・年齢に関わりなくお薦めしたい秀作です。


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