人物・設定はコチラ↑
了くん「あ、レオ…」
浅井くん「了…ひさしぶりだな」
浅井くん「吸血鬼連中と和解した。奴らはもう、東京連合の者には手を出さねーって確約した」
了くん「そうか、よかったな」
浅井くん「…吸血鬼の奴のひとり、結城大和って奴と、俺とお前の顔がそっくりってどーいうことだ?」
了くん「それは…たぶん、おれとお前は結城さんのクローンなんだと思う」
浅井くん「なんだってえ?そんなこと信じられるかよ。おれたちは栗原重工の跡取り息子のスペアじゃねーのか?」
了くん「栗原重工と彼のつながりは深い。跡取り息子の栄斗さんもおそらく結城さんのクローンだ。結城さんは…」
浅井くん「だったら、どうして俺たちは吸血鬼じゃないんだ?」
了くん「吸血鬼は人間のような形で子孫を残せない。吸血して自分の”気”を全身全霊込めて命がけで対象者に与えなければ仲間にはできない。おそらく結城さんももともとは人間だった可能性がある。そこから先はさかのぼれないが。これはおれの推測だ。吸血鬼が自分のクローンを作っても、出来上がるのは人間なんだと思う」
了くん「吸血鬼にもう襲われる心配がなくなってよかったな、レオ」
浅井くん「でもよ…その条件ってのがよく分かんねーんだよ。強くて濃い”気”を持つ奴の”気”をたまーに吸わせてくれって…断ったら、あすかさんも同じことを引き受けてくれてるって言うんだ。本当か?」
了くん「本当だ。あすかっちはものすごい濃い”気”を持ってる。以前、命を助けられたことに対する返礼だ」
浅井くん「納得できねー。なんでそんなイケニエみたいなことさせられなきゃなんねーんだよ」
了くん「結城さんたちも生きていかなきゃならないからさ。あすかっちもそれを受け入れてる」
浅井くん「なんでだよ。わかんねーよ」
あすか「気を吸われるっていっても、ほんのちょっとだよ。日常生活に支障はないよ。私が吸血鬼になる心配もないし」
浅井くん「胸糞わりぃ、お前、自分の姉さん差し出して平気なのかよ」
了くん「俺も最初は嫌だったよ。でもこれは、吸血鬼と人間がうまくやっていくために必要な手段なんだよ」
浅井くん「吸血鬼とうまくやっていく?正気じゃねえよ」
浅井くん「了はもっとましな奴かと思ってたぜ。大人の言ってることと同じじゃねーか。あすかさん、逃げよう。あんたが犠牲になることはないんだ」
あすか「浅井くん、大したことじゃないよ。今、かれらが人間の食べ物だけで生きていけるように色々と料理を研究してるんだ。一応、友達なんだよ」
了くん「レオ、今すぐ理解してくれとは言わない。いつか全部話してやるから、こらえてくれ」
浅井くん「ばっかやろー!」
あすか「あれじゃ私たちの事情、言えないね」
了くん「レオみたいなやつは口が軽い。おれたちが人間じゃないって分かったら誤解して、仲間を連れてきて襲い掛かってくるかもしれない」
あすか「了くん、浅井くんはせっかくできたきみの初めての人間の友達だったのに」
了くん「いいよ。おれはこの仲間がいればいい」
================
了くんの初めての男の子の友達・浅井レオ君は情に厚い不良少年でした。しかも、ともに吸血鬼の始祖といわれる結城大和のクローンかもしれないのです。でも了くんとレオ君では住む世界が違うのです。
レオ君は人間ですし、了くんはジルコニアです。了くんは自分の身の上をレオ君にはとても明かせませんでした。
いつもフォロー、いいね、コメありがとうございます。
本日もお越しいただきありがとうございました。
また明日も来てね。














