浪漫溢れるヴィンテージ | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

灼熱下の中で探し当てたサーフボード・・・

それはサーファーズの矢作さんから託されたデイル・ベルジーのヴィンテージである。

 

 

そのボードはこれまでに俺が有して来たヴィンテージとは少々異なり、浪漫が多分に含まれていると生前の矢作さんに教えられた。

 

 

では、それは何なのか?

 

 

答えはコレである・・・

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デッキ面に描かれたフィッシュアート。

 

 

実は、このフィッシュアートは少年時代のマイク・ドイルがベルジーのファクトリーに通っていた際に描いたものなのだとか。

 

 

なるほど・・・

それは浪漫満載の話である。

 

 

確かにマイク・ドイルは少年時代からベルジーのファクトリーに毎日に様に通っていたらしく、そこでバルサの削り粕を箒で掃くのが日課だったとか・・・

ならば、そのマイク・ドイルが洒落心でボードにアートを施すのは自然の流れなのかも知れない。

 

 

そんな、フィッシュアートを纏ったボードをひっくり返すと今度は不思議な文字が現れた。

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なんだろう?

ちょっと、俺の学力では解析出来兼ねる。

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Go & ・・・

きっと、何らかの意味があるのだろうが、こういった事はカリフォリニアの友人達から英知を授かった方が早いので後日訊ねてみる事としよう。

 

 

さて、このボードにはもう一つ興味深い事がある。

それがこれだである。

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このフィンをクローズアップしてみると・・・

なんと、製造年月日が記載されているのだ。

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1959年1月4日にベルジーによって削られた事が示されている。

 

 

現代と異なって当時のボードにはシェイパーサインが無いのは周知の通りなのだが、それはサーフィンブームが真っ盛りの時代の話で、1950年代のボードには時折サインやボードの完成日が記されている事がある。

 

 

このボードもその習いなのだろうか?

はたまた、カスタマーからの要望だったのだろうか?

 

 

いずれにしても、その部分だけを切り取っても浪漫溢れるボードである事は間違いない。

 

 

さて、このボード・・・

乗るべきか?

単なるオブジェで飾っておくべきか?

 

 

長さはこの時代のスタンダードレンジの8.7ft。

 

 

乗れなくもないが、この手のボードは乗るよりもオブジェとして楽しんだ方が良いに決まっているだろう。

 

 

そう、きっと天国の矢作さんも「飾って楽しみなよ!」と云っていると思う。

 

 

Keep Surfing!!!!