ダノーのボードの紹介をしていた事でかなり空いてしまったが・・・
これまで数回に分けて長々とヴィンテージチップを紹介して来たが、本日は全体像を紹介してみたいと思う。
改めての紹介となるが・・・
こちらが、そのヴィンテージチップである
レーベルは地球上で最もメジャーなベルジー&ジェイコブス。
このレーベルから数々の偉大なシェイパー、ラミネーター、そして、サーファーが巣立っていた事は今更語るまでも無いかと思う。
さて、このヴィンテージチップだが・・・
気になるポイントを上げるとしたら、やはり、バルサ材の構成ではないだろうか?
時は1950年代半ば・・・
まだ、カリフォリニアには200人程度のサーファーしかいなかった時代である。
そんな時代に創られたバルサボードはどの様な構成なっているのだろうか?
5本。
うーん・・・
素晴らしいに尽きる。
かの、ランス・カーソンが父親にサーフボードを創ってもらう為にバルサを探し回っていたら一人に男に出会ったと云う。
その男はピックアップトラックに山の様に上質なバルサを積み込んでいたのだが、このバルサはそんな時代の代物なのである。
そして、バルサに目を留めて行くと・・・
こんなモノにも目を奪われる。
ヤニ(樹液)である。
バルサ材から発せられた樹液がボランクロスに挟まれ染み広がった様は、大凡70年近く前に誕生したボードだからこその恩恵ではないだろうか?
そして、トム・ブレイク、ボブ・シモンズ等によって進化され続けたオリジナルハーフムーンは、ご覧の様な形状にてグラスオンされいる。
これら以外にもレールの創り込み、ロッカーのデッドフラット具合等‥
その魅力は語り尽くせない程の浪漫を秘めている。
このボードのオーナーになって随分と月日が経つが何時の日か身を預けてみたいものだが、果たしてその日は来るのか?
いや、そもそも乗れるのか?
そんな浪漫に耽るのもヴィンテージチップの魅力ではないだろうか?
Keep Surfing!!!!!