ベルジーのボード | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

世話になったサーフィン業界の方が「所詮、サーフボードレーベルは暖簾の様なモノだよ」と教えてくれた事があった。

 

 

初めて聞いた時にはその意味が理解出来なかったが、こうして長年サーフィン、いや、ロングボードに触れ続けていると彼の言葉の意味が凄く理解できる様になって来た。

 

 

少し前の話だが、友人のアダム・ダベンポートから「ベルジーのレーベルを任せられる事になったよ」と連絡をもらった。

 

 

「アダムがベルジー?」

 

 

彼がハップ・ジェイコブスのボードに携わっていた事は知ってはいるが・・・

ベルジーとは?

 

 

「一体どういう事なんだい?」と尋ねると、どうやら、ベルジーの権利をホビーが取得したのだとか・・・

なるほど、そういう事か。

 

 

現在、アダムはホビーのヴィンテージラインを請け負っているのだが、その流れでベルジーも請け負う事になったのであろう。

 

 

まぁ、彼は本当にヴィンテージに精通しているし、何より凄く勉強して来たし、そして、出会った頃よりもシェイプスキルが半端無く向上しているので適任だと直ぐに思った。

 

 

しかし、利権関係の問題でアダムが削るベルジーは日本で入手する事は出来ないので、国内ではリッチ・パベルが来日をして削り上げたベルジー・ジャパンモデルを堪能できる・・・

そう、正に暖簾な訳である。

 

 

暖簾の下に削られたボードはどちらが本物とか偽物とかはなく、どちらも本物である。

そして、アダムもパベルも素晴らしいシェイパーである。

だからこそ、ベルジーを削る事を許されているのだ。

 

 

いずれにしても、デイル・ベルジーのボードは様々な形で受け継がれて行っている訳だが、次週からは彼のバルサの続きを綴ってみたいと思うのでお付き合いを頂ければ嬉しい限りである。

Keep Surfing!!!!