ロングボードが見直され始め、カリフォルニアのアチラコチラで徐々に復活の兆しが見出されたのは1980年後半だと云う。
兆しが差し込んで来たものの・・・
一世を風靡した1960年代製のロングボード達は、まだまだ親父達の遺品としてカリフォルニア界隈のガレージや納屋に粗大ごみとして放置されいた。
復活を遂げ、マーケットにチラホラと登場し始めたロングボードは嘗てのモノとは180度異なっており、それはまるでショートボードが長くなった様モノばかりで復活を待望していたサーファー達から受け入れる事は無かった様で・・・
それならば、と云う事で彼らはガレージや納屋に眠る往年のロングボードを探索し始めたのだ。
カリフォルニアの多くのビンテージコレクターが口を揃えて言う様に、ここがロングボードがビンテージと化した起源なのだそうだ。
しかし、マーケットと云うものはコレクターの思い通りには波及するものでは無く、残念ながら相も変わらずショートボードを長くしたボードが賑わいをみせていた。
そして、その隙間に差し込むかの如く、クラシックボードも徐々にではあるが脚光を浴びる様になる。
しかし、この時代のクラシカルボードはヴィンテージレプリカではなく、往年のサーフボードの「ディティールの詰め合わせ」の様なモノばかりであった。
例えば、それは大きなコンケーブを纏っているにも拘わらず、フィンには巨大なハーフムーンが汲み入れらていたり・・・
やたらとテール&ウッドブロックが採用されていたりと、やりたい放題にデコレーションされたサーフボードが「クラシック」と解釈されていた。
1990年代のロングボード市場は、そんな時代である。
そんな時代に誕生した2本のサーフボードを次回の更新では紹介したいと思う。
デイル・ベルジーとハップジェイコブス・・・
嘗て、サーフィン黄金期の基礎を創った二人の巨匠が1990年代に削り上げたボードには、どの様な浪漫が詰まっているのだろうか?
じっくりと綴ってみたいものである。
Keep Surfing!!!!!!