ロビン・キーガルのノーズライダー | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

気が付けば7月も間もなく終わろうとしている・・・

今年は昨年の秋から「眠っているボード達を呼び覚ます」事をテーマに大凡1年前からガレージで眠っていた数々のボード達にワックスを施し、そして、海水を浴びさせている。

 

 

その中には何十年の時を隔てて再び海水を浴びたヴィンテージもあれば、オーダーして入手したにも拘らず我がガレージで十数年もの間放置されていたボードもあった。

 

 

そして、その後は毎週の様にそれらに乗る日々が続く・・・

正直な所、余りにも多様なボードを乗り過ぎて「どれがどんな感じだったのか?」さえ朧げな感じであるが、この行いは全てのボードにワックスを施すまで続けて行く事になるだろう。

 

 

そんな幾多のボードの中には様々な「特別な1本」がある訳だが、数年の時を隔ててようやく進水式を敢行出来たコレも同様である。

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ロビン・キーガルにワンオフで削ってもらったヌヒワノーズライダーのオマージュである。

 

 

ボードの詳細はこれまでにも幾度か綴って来たのでスルーするが、このボードで一番気になったのが見た目や触っただけでは感じる事の出来ないノーズコンケーブである。

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あるのかないのか判らない様な薄っすらとしたコンケーブがどの様に機能をするのか?

俺レベルでそれが感じられるのか?

 

 

このノーズライダーに乗る直前にダノーのノーズグライダーとタイラーのノーズライダーを体感して俺なりにノーズライダーの乗り心地を身体に浸透させてはみたが、果たしてコレはどうなのであろうか?

 

 

ボードを小脇に抱え海に向かうと・・・

レールの薄さとボード軽さを一際感じ、「こりゃぁ、乗り易そうだな」と妙に足取りが軽くなった様な気にさえなって来た。

 

 

そして、ファーストタッチならぬファーストテイクオフ・・・

速い。

 

 

やはり、シーコング系のボードはテイクオフに特化しているのか?

非常に走り出しが良い。

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この際立ったテールの影響なのか?

はたまたボードが軽いからなのか?

走り出しは非常に軽快である。

 

 

そして、今度はボトムターンを試みると・・・

ボードがプルアウトしてしまいそうなほど軽快に曲がってくれた。

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このキレキレのレールがそうさせているのだろうか?

それとも、このフィンが軽快なターンを招いてくれているのだろうか?

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いずれにしても、直近で乗ったダノー&タイラーのノーズライダーとは全く別物である。

 

 

そして、恐る恐るノーズに歩きでして行くと・・・

ボードが沈んでしまった。

 

 

そう云えば・・・

以前、シーゴングの田中さんがこんな事を云っていたのを思い出した。

 

「ロビンが特別なボード削る時には自分目線で削る」と。

 

永遠の初級者である俺の技量では浮遊感は味わえないが、ロビンだったらこの薄っすらと入ったコンケーブで充分と云う事なのか?

 

 

なんだか、解らない話でもない気がする。

敬愛するランス・カーソンの有名なこの一葉・・・

これを始めて見た時には紛れもなくノーズライダーと思っていたのが、このボードにはコンケーブなどは一切入っていないと後に知った時には「上手いサーファーはどんなボードでも最高のパフォーマンスが出来るんだ」と思ったが、恐らくロビンも同様なのではないだろうか?

だからこそ、「薄っすらと微弱程度のコンケーブあれば充分」という結論に至ったのではないだろうか?

 

 

いずれにしても、俺の技量不足のせいでこの日は浮遊感を体感する事は出来なかったが、折角のロビンのワンオフノーズライダーである・・・

このボードに関しては時間を掛けゆっくりと堪能して行ければと思った次第である。

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それにしても、海から上がりこのボードを眺めていると・・・

どうしてもアレが気になって仕方がない。

スティレット・・・

ロビンがCJネルソンの為に削ったノーズライダー。

近日中にワックスアップを施してみるか?

 

 

Keep Surfing!!!!!