前回の更新ではロングボードに対する個人的な思い入れを綴ってみたが、本日はその中で触れたヴィンテージウェーバーのPIGを紹介したいと思う。
本日は前置き抜きで紹介したいと思う。
デューイウェーバーのヴィンテージPIGである。
CONの時にも綴ったが、この時代のPIGは本当にアウトラインが美しい。
不要なモノを全て削ぎ落したかの様な形状・・・
これこそがヴィンテージPIGの本来の姿ではないだろうか?
レーベルは師であるデイル・ベルジーの影響を多大に受けたと云われるデューイウェーバー・サーフボードのモノである。
1962年製とされるこちらのPIGは非常にシンプルな仕様になっており、ウェーバーPIGの中では珍しい?テールブロックを持たない仕様になっている。
このPIG以外に2本程ヴィンテージウェーバーのPIGを有しているが、いずれも王道のテールブロックが付属され、また友人のヴィンテージウェーバーPIGも同様である事から俺の中では違った意味で「特別なPIG」になってしまった感がある。
そんな、PIGにはこの時代の象徴でもあるレッドウッド&バルサのTバンドストリンガー汲み入れられており、それは正に「Simple Is Best」を最大限に表現した様に思えてならない。
そして、このボードの最大の魅力と云えば・・・
この飴色の焼けた独特の色味である。
所々に歴戦の勲章を纏いながらも、決して金では買う事の出来ない「飴色」のマント・・・
カリフォルニアのコレクター達が口を揃えて言い放つ「サーフボードはクリアが一番」の名言には頷けずにはいられない。
そんな、飴色のマントを纏ったボードをひっくり返すとデッキ同様にボトムにも歴戦の勲章がチラホラと刻まれている。
この勲章・・・
数々のオーナー達を楽しませて来た事が一目で判るのだから、やはり、ヴィンテージボードは至高の逸品なのであろう。
そんなボトムに燦然と輝くのがPIGには不可欠な巨大なハーフムーンである。
コンビネーションウッドな仕立てになっており、少しずつであるが他のレーベルとの差別化を図り始めた時代背景が見え隠れする様で興味深い。
様々な勲章の痕跡を損なわない程度のリペアを施し、後はワックスアップのみ・・・
ヴィンテージバルサさながらのデッドフラットも非常に好感が持てるではないか!
幅も狭く、レールも図太い、そして、重い・・・
そんな、ヴィンテージPIGの乗り味は果たしてどの様なものであろうか?
次の休暇はコイツを持ち出してみようと思う。
keep Surfing!!!!