「日本はプレミアムボードが安いね」と、SNSで知り合ったカリフォリニアのコレクターから云われた事がある。
「そうだね。日本のは少しトレンド思考が強いかも知れないね」
「だから意外にプレミアムボードは値頃感があるかな?」と、返すと彼は「日本に行きたい!」と笑顔の絵文字を入れて来た。
「カリフォルニアではダ・キャットは幾ら位するんだい?」と、PIG同様に好物のジャンルのサーフボードネタを振ってみた。
「クレイジーな質問だな!」
「愚問だよ!」
「売り物なんて無いんじゃないか?」と、彼はまた絵文字付きの文面で返して来た。
「いや、日本では探せば結構出て来るんだよ」
「それでも、もう、限られているけどね」と、返すと・・・
「ヴィンテージは2万ドルからじゃないかな?」
「リミテッドで1万ドルかな?」
このやり取りをして感じたのは、やはり、日本で眠っているダ・キャットは値頃感がある・・・?だった。
ダ・キャットを大きく分けてみると3つに分類されるのではないだろか?
勿論、ハンドクラフト故に細かな仕様変更はあるかも知れないないが、1966年に最初に登場したダ・キャットはPIGのアウトラインを有しており、ご覧のディケールが宛がわれているのが特徴だ。
フィンは緩やかなレイクが掛かったオンフィンで、ノーズには薄っすらとスプーン形状が確認出来る程度でボトムにはチャンネルも付かない。
カリフォルニアではこのタイプのダ・キャットを「アーリー・ダキャット」と呼ぶらしい。
因みに、以前紹介したダベンポートのダ・キャットは彼の師匠である、故スコット・アンダーソンが有するアーリーダキャットからオマージュしているのでアウトラインはPIG形状・・・
スプーンも薄っすら入る程度である。
勿論、チャンネルは入っていない。
一方の1967年、68年にリリースされていたダ・キャットはアウトラインが大幅に改善され、ご覧の様な直線的なモノ変更されている。
ディケールはグレッグノールのレーベルを代表するご覧のディケールが宛がわれており・・・
スプーンは強烈に抉れているのが確認できる。
そして、フィンはご覧の様にBOX型になり、チャンネルもしっかりと確認ができる。
因みに、このタイプのダ・キャットは「レイトダキャット」とカリフォルニアでは呼ぶらしい。
逆にこれらの条件に当てはまらないダ・キャットは後世に修復されたか?
何らかの形で削られた複製である。
そして、最後は250本限定でリリースされたこちらのボードは「リミテッド」と呼ばれる様で、アーリー&レイトの良いトコ取りをした夢の様なボードである。
アウトラインはレイトと比べるとPIG形状である事が確認出来る。
また、スプーンが強烈に抉られている事が確認出来る。
勿論、チャンネルも入れば、フィンはグラスオンと・・・
リミテッドに相応しい至れり尽くせりな仕様となっている。
そんな、至れり尽くせりのダ・キャットを先日友人が遂に入手した。
高額故に中々手が出せず、5年以上の歳月を掛けて悩み続けたが「カリフォルニアでは1万ドル」の声に押され待望の入手である。
次回の更新では友人のダ・キャットとマイ・ダ・キャットを紹介してみたいと思う。
Keeo Surfing!!!!