先週の更新で触れたが友人が念願のダ・キャットを入手した。
金額が金額だっただけに5年近くの歳月が掛かったので、正に待望の入手である。
この日は友人と共に某所まで引き取りに付き合い、その後ガレージの整理をしながら俺のダ・キャットとの対面が叶った。
サーフショップでもないこの地で2本のリミテッドが並ぶなんて・・・
こんな事は俺が入手した時ですら思いもしなかった。
しかし、現実にここに2本のダ・キャットが並んでいるのだから感慨深いものがある。
どちらもダ・キャットの魅力の一つでもあるファブリックが散りばめられていて、フルカラーのファブリックは何とも云いえない存在感がある。
そうかと思えば、イエローにピンクの花柄のファブリックはオールド感が溢れており、セミヴィンテージでありながらもヴィンテージ顔負けのオーラを感じる程で、2本並んだ存在感を犇々と感じる様であった。
この手のボードには決まってロービングが付かないのだが、このリミテッドもそれらに習う様にストリップの状態となっており、古き良き時代のオマージな計らいである。
ダ・キャットのファブリック仕様の最大の醍醐味はご覧のチャンネルではなかろか?
チャンネルにも施されたファブリックがアーリー、レイトにも負けずとも劣らずなオーラ―を放っている様に思えてならない。
更には、様々なボードレーベルでコピーされている、通称、ダ・キャットフィンは2本並ぶと、この上なく美しく見えるから不思議なもである。
そして、ミッキー・ドラとグレッグ・ノールのサインが仲良く並んだディケール。
実は、リミテッドダキャットはリリース直後はそれ程プレミアムになっていなかった様で、一般的なクラシックタイプのボードに毛が生えた程度の価格で推移していた。
しかし、ミッキー・ドラが他界した事によってそのバリューは鰻登りに上がって行き今に至っている様だ。
そして、今ではグレッグ・ノールも天に旅立って行ってしまったのだから今後はどうなって行くのだろうか?
友人がダ・キャットを譲り受けた時に前オーナーが「飾るんですか?」と尋ねると、すかさず彼は「乗ります!」と豪語していた。
その潔ぎ良さから前オーナーも思わず、「えっ?乗るの?」と声が出た程だった。
サーフボードへの想いは人其々である。
嘗ては俺も「乗らずにストックしておこう!」と思っていた輩だが、今はシェイパーに敬意を表する為にも「どんなボードであっても乗る派」になった。
友人とのセッションが可能となった暁には改めてレビューを綴ればと思っているので楽しみにして頂ければ幸いである。
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