受け継がれるビンテージ | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

ビーンテージボードに興味を持つ人は意外にも多い。

しかし、それを有し続け、更には乗り続ける人は極僅かである。

 

 

俺はサーフィン事業者ではないが、以前、「ビンテージボードが欲しい」というサーファーに譲った事があるのだが、その際に聊か苦い経験をした事があった・・・

 

 

ビンテージを単なる乗り物(サーフボード)として捉えてしまうと、どうしても不満が付き纏うのではないだろうか?

 

 

現行品よりも重量があるので持ち運びに負担が掛かるだけでなく、取り回しやテイクオフにも影響は出る。

ロッカーが抑えられているのでパーリングもし易い。

レールの創り込みも繊細でなければ、キックテールも無いので様々なアクションがワンテンポ遅くなる。

 

 

限られた時間にサーフィンを楽しみたい者にとってこれらは何時しかストレスとなり、自ずと出番も減り、ストック場所等の事由から放出となるのだろう。

 

 

そんな事を考察する様になってからは「譲る」と云う事には抵抗が出来てしまい今に至っている。

 

 

前回の更新で恩人から譲り受けた1本のビンテージ・・・

彼は何故俺に譲ってくれたのだろうか?

 

 

「譲るよ!」と、声を掛けて頂き、自宅まで引き取りに行かせて頂き・・・

時には俺の職場まで持参してくれたりと。

その数は多くに及んだ。

 

 

そのやり取りの中で毎度俺が発するのは「自分で良いんですか?」で、あった。

 

 

すると彼は「声を掛けたい人は沢山いるんだが君だったら大切にしてくれと思ってね」と、笑顔で囁いてくれた。

 

 

傍から見れば「高がサーフボード」である。

しかし、そのサーフボードには長い歴史と浪漫が詰まっているのだ。

 

 

売り物として扱われているモノならば、そこまで考える必要はない。

しかし、個人的に譲り受けるモノであるのであれば歴史と浪漫をも継承して行くのがビンテージの楽しさではなかろうか?

 

 

そんな浪漫と歴史と考察しながら次回の更新ではご覧のボードを綴ってみたいと思う。

Keep Surfing!!!!!