2週に渡ってドナルド・タカヤマの代表作であるモデルTに付いて軽く触れて来たが、本日はそのモデルTのバルサボードを紹介したいと思う。
早速、紹介して行こう!
こちらである。
10本のバルサ材にレッドウッドのスリーストリンガーをあしらったドナルド・タカヤマ渾身のバルサ・モデルTである。
継ぎ接ぎの無い厳選されたバルサ材を採用したこのバルサは正にドナルド・タカヤマの魂が込められている仕様が随所に溢れている。
例えば、圧巻なのがこのコンケーブである。
ボトムだけを見ていると、それがバルサである事を忘れてしまう程成功に削り上げられており、そこに添える様にモデルTの専用ディケールが宛がわれている。
因みに、このバルサに採用されているディケールは2ndモデルであり、入手してからかなりの時間が経過している為、ボード本体にはバルサ特有の樹液が随所の垣間見える。
また、ドナルド・タカヤマのボードの特徴でもあるご覧のフィンも彼お手製のソリッドウッド製が宛がわれている。
これまでの更新で彼の代表作がモデルTである事を幾度となく綴って来た訳だが、彼がバルサならではの配慮が感じられるがディケールだ。
通常、モデルTには専用ディケール、若しくハワイアンプロデザインズのディケールが目立つ様に付けられるのだが、このバルサに至ってはこちらのモデルTのロゴディケールと・・・
バードマンがひっそりと付くのみである。
これは派手なディケールを付ける事によってバルサの美しさを損なってしまうと感じた彼なりの拘りなのではないか考察してしまう。
バルサボードに恋い焦がれて買い漁っていた時代に入手したモノなので詳しい日時までは覚えていないが、このボードを手にした時に彼のサインをなぞる様にいつまでも浪漫に浸っていた事は今でも鮮明に覚えている。
こうして数回に渡ってこのボードを綴っていると妙に身体を預けたくなるのだから不思議ものである。
友人もタイラーのバルサを手に入れた事だし、近い内にこいつも海に浸けて再びバルサセッションで楽しみたいところである。
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