以前、知人からこんな質問をされた。
「タカヤマのボードを持っていないんだけど、買うとしたら何が良いですかね?」と。
俺は即答で「モデルT」と答えた。
友人はその回答が意外だった様で繰り返す様に「PIGじゃないんですか?」、「レッドフィンじゃないんですか」と問い続けた。
それはまるで、そう云って欲しいかのようだった。
彼にとってはその位意外な回答だったのではないだろうか?
実はこの回答には俺なりに根拠があるのだ。
お世話になっているプロサーファーの方がタカヤマのライダーをされていた事があって、その方曰く「タカヤマさんのライダーは皆モデルTを与えられるんだよ」と教えてくれた。
モデルTはその名の通り、タカヤマの「T」とライダーであったジョエル・チューダーの「T」から採用されたと云われており、ハワイアン・プロ・デザインズの代表的なモデルである。
俺の技量で評論するのは忍びないが、兎に角乗り易く、全てのロングボーダーに笑顔を齎せてくれるボードと云っても過言では無い無敵のボードで、日本を始め世界中でコピーが創られた程である。
これらのヒストリーを知っていれば自ずと初めてタカヤマのボードを買うなら「モデルT」と俺的にはなってしまう訳だ。
以前、他のバルサを紹介した時に、こんな事を綴ったのを覚えているだろうか?
バルサを手掛けるシェイパーの大半が「PIG、若しくは自身の代表作」と云う事を。
俺が有するバルサは彼の代表作である「モデルT」である。
次回の更新ではドナルド渾身のバルサボードを綴ってみたいと思う。
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