マリブチップ | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

前回の更新で触れたマリブチップ・・・

 

 

ボブ・シモンズのボードに代わりサーフマーケットに根付き始めたそのボードはシモンズをスリムした様な出で立ち、そして、ハーフムーンを少々削ぎ落したD型形状のフィンがテール中央に「ON!」された全く新しい次世代のボードであった。

 

 

このボードの考案説に諸説が多々ある様だが独特の形状からポテトチップを連想させ、いつしか「チップ」と呼ばれるなった。

 

 

大凡の形状はノーズの少々ボリュームがあり、そして、テールかけ徐々にタイトになって行き、それはまるでロケットの様な形状に見えなくもない。

 

 

そんな、チップだが、俺が初めてチップをオーダーしたのはこのボードだった。

シェイプを請け負ってくれたのはダノー。

彼の代表作であるHOGとは異なり、大幅にテール形状が異なっている事が確認できる。

そして、このボードに装着されているフィンはハーフムーン。

と、ここまでの段階で気付かれた方もいるだろうが、ダノーのチップはHOGをベースにアレンジを加えたモノであって、俺がオーダーした時点でダノーはチップを削った事が無かったそうである。

 

 

実際に、このボードに乗ってみるとHOGよりもテイクオフが速く、そして、反応が鈍い?

そんな、印象だった。

 

 

その時点での俺のチップの印象は「PIGとはそれ程変わらない」だったのだが、この後に手に入れたランスカーソンのチップによってその印象は全く異なる事となった。

ランスのチップはタイラー・ハジキアンがZチップを削るに当たって参考にしたボードで、今や彼の代表作であるピンテールに次ぐ代名詞的なボードである。

その所以からか?

ランスと親しい人間の間では「チップはランスのボード」と云われる程で、一時期シェイプルームをシェアしていたジーン・クーパーやアダム・ダペンポートらは決して削ろうとはしなかった。

 

 

身近な人間だからこそ、ランスがどれだけの時間をチップに費やし、情熱を持っていたかを知っているが故に削る事を拒んだのであろう。

だからこそ、タイラーもランスに許可を受ける様な形でアドバイスをもらいZチップを完成させてのではなかろうか?

 

 

さて、そんなチップだが、先にも綴った様にダノーで味わった印象が180度変わる事となるのだが、その辺の事は次回の更新で綴って行ければと思っています。

 

 

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