赤いボードと称して様々な自身の赤いボードを紹介している訳だが、その切っ掛けとなったはご覧のボードである。
デイル・ベルジー渾身の1本である。
「近い内にの乗ろう・・」とばかりガレージの手前にストックし続けてる訳がだが中々出番が無い。
それと同じ様に出番が無いのがこのボードである。
このブログをスタートばかりの頃に紹介したボードだが未だに身体を預けていない。
どちらも個性的な色味が魅力のお気に入りのボードだが、先に紹介したベルジーのニュートラディッショナルはPIG形状でありながらもご覧の様なテイクの掛かったフィンが「ON!」されている独特なボードである。
昨今、この手のボードはロビン・キーガルやジャレット・メル等がリリースしているが、ベルジーが20年近くも前にこのスタイルの着手ていたのは流石が意外に言葉が見付からない。
PIGを世に送り出し、サーフィンにマニューバーを齎せたベルジーが次世代のサーファー、シェイパーに残した遺産の一つではなかろうか?
そんな、ベルジー同様に「クラシックの真髄」を世に問いかけ続けて来たのがタイラー・ハジキアンである。
このボードはこれまで30本限定でバルサで削り上げて来たマリブチップをフォームで初めてトライしたメモリアルボードである。
F-1は「フォームの1本目」を指し、ラミネート時には彼の師匠でもるハップ・ジェイコブス立会いをした程である。
タイラーのマリブチップはランスカーソンから多大な影響を受けていると云われいるが、実際には彼が30本のバルサを削り上げながらマリブチップを「完成」させて行った独自のボードである事が最近になって解った。
この様に同じZチップでありながらフィンの形状や大きさを変えながら「自身オリジナルのマリブチップ」を探求していた事が判る。
そして、彼自身が「最適」と定めたご覧の形状のDフィンがフォームのチップに採用される事となった。
マリブチップはPIGとは異なりバルサの時代にしか存在していない希少なサーフボードである。
故に、俄かなモダンボードも多々存在すると耳にする。
赤いボードに始まった綴りだが、この後は少しだけマリブチップを綴ってみたいと思う。
Keep Surfing!!!!