ランスカーソンのバルサピンテール | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

2週に渡って入手までの「紆余曲折」を綴り続けているランスカーソンのバルサだが、そろそろ読者の方々から「いい加減にしろ!」、「引っ張り過ぎだ!」とのお叱りを受けそうなので、本日は一気にボードの紹介をしたいと思う。

 

 

今では全く更新されなくなったランス・カーソンのホームページに燦然と輝くバルサボード。

その正式名は「Classic 60`s Balsa Pintail」とある。

 

 

ランスは近年、ノーズライダーやマリブチップ、Vボトムなどの様々なボードに着手して来ているが、彼が一番削りたいボードは、やはり、「Classic 60`s Pintail」である事は周知の通りである。

 

 

ジェイコブスが彼のライディングから考案し、そして、彼自らがチューニングを施し、様々な変貌のよって完成した彼のシグネチャーモデルは後のサーフボードに多大な影響を与えたと云われている。

 

 

そして、これが彼が魂を込めて削り上げたバルサボードである。

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「Classic 60`s Pintail」・・・

良いねぇ。

アウトラインが最高に格好良い。

 

 

1990年代にリプロダクトされた「Standard Pintail」とは全く異なった形状である事が判る。

 

 

彼のシグネチャーの証でもあるストリンガーを強調する為にバルサは7本で構成されている事が判る。

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バルサ自体に目を向けてみると・・・

入手してかなりの年数が経過している事もあって、バルサ特有のヤニ(樹液)がアチラコチラに垣間見えるのが面白い。

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この経年変化は既にこのバルサが「セミビンテージ」である事の証と云っても良いだろう。

 

 

そして、圧巻なのがこのレールである。

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リアルレジェンドが本気で削ったバルサボードのレールの創り込みには溜息しか出て来ない。

サーフボードでありながら、それはまるで研ぎ澄まされたナイフの様であるかの如く。

 

 

更に、フィンに目を向けてみると・・・

装飾性を高める為に彼お手製のウッドフィンが取り付けられている。

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そして、ボードモデルを象徴するピンテール手前には専用のサイン入りディケールが宛がわれている。

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因みに、彼が8本目に削ったバルサの証として「#008」のシリアル付くのだが、現在は幾つまで行ったのだろうか?

彼が100本のバルサを削っているとは思えないので非常に興味深い。

 

 

ランス・カーソン・・・

こうして、ランス・カーソンのボードの事を久しぶりに綴ってみたが、俺は心底ランス・カーソンが好きなんだと改めて思った。

 

 

このブログも自身のコレクションを知ってもらいたいと想う一方で、ランス・カーソンの魅力を多くの方々に知ってもらいたい・・・

そんなエゴ的な要因で始めたのかも知れない。

 

 

このブログを書き始めて随分と時間が経つが、その経過の中で世のサーフシーンは常に移り変わっている事が解る。

 

 

巷には最新のサーフマーケットの情報が溢れているが、俺はこのブログを通して自身を見失わず、これから「1960年代のサーフスタイル」を追い続けて行きたいと思う。

 

 

ランスのボードがそれに気づかせてくれた様に思えてならない。

 

 

Keep Surfing!!!!!!!