レンジェンドのバルサと云うヤツは・・・ | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

「良質のバルサ材はエクアドル産に限る!」

「バルサに拘るシェイパーは皆エクアドル産のバルサを使うんじゃないかな?」

と、以前こんな事を現地のシェイパーから教えてもらった。

 

 

エクアドル・・・

南米の北側にある小さな国。

 

 

この地は自然豊かで質の良いバルサに巡り合えるようだ。

 

 

しかし、こうも付け加えていた。

「エクアドル産のバルサは高いから本当に拘るシェイパーしか使わない」とも。

 

 

いずれにしても、高価な事は確かであろう。

 

 

以前、知人の紹介で「ドナルド・タカヤマにバルサをオーダーしてみないか?」と誘われた事があった。

誘ってくれ方はドナルド・タカヤマと家族ぐるみで付き合いがある事を教えてくれた。

 

 

その知人は「彼のバルサは安くはないから俺の取り分は小遣いだけで良いよ」とも配慮してくれた。

 

 

そして、肝心の金額を聞いてみると円が力強かった時代・・・

そう、1ドル80円の時代に「7,000」ドルと云われた。

 

 

うーん・・・

するなぁ。

 

 

ある程度は想像していたが、やっぱり、その位はするんだな。

これが率直な感想である。

 

 

そして、それから暫くして届いたランス・カーソンからのメールの返答。

 

 

タカヤマが7,000ドルだからランスはもう少し安いかな?

高くても同額か?

 

 

そんな期待を不安を抱きながらメールを開いてみると、そこには「8,000ドル」の文字が・・・

まさかのタカヤマ越え。

 

 

いや、天下のタカヤマ、ランス級のレジェンド達を比べるのも失礼な事だ。

しかし、「8,000ドル」は高過ぎないか?

しかも、この段階では会った事も無いランスに前金で8,000ドルは流石に厳し過ぎる。

 

 

こうして、懐かしい思い出を綴って行くとボード入手までに「紆余曲折」であった事とニヤけてしまう。

 

 

当時、自問自答したのが「本当にそのボードが欲しいのか?」、「それでなくては駄目なのか?」だった。

 

 

高がサーフボードであるが、そのサーフボードへの思い入れは人其々。

当然、価値観も異なって来る。

1本のサーフボードとの出会いはシェイパーとのやり取りが詰まっており、入手までに様々な浪漫があるのだ。

だからこそ、入手に際してもそれなりに悩むみ、当然ながら安易に手放す事などもしない。

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ピンテールから轟くこのフィンを手中に収めるにはもう少し時間が掛るのであるが・・・

しかし、何故にレンジェンドのバルサと云うヤツは、こんなにも悩ましく、尊く感じるものなのだろうか?

 

 

この当時の俺は頭の中がサーフボードでいっぱいだったのだろうか?

 

 

Keep surfing!!!!!!!