昨日のオリンピックにて我が国の代表が揃ってメダリストとなりました。
冒頭での綴りなるが彼らの勇気あるライディング、そして、我々にパワーを授けてくれるかの様な試みに心から感謝と祝福を贈りたいと思う。
本当におめでとう!
さて、オリンピックの話はここまでしておくとして、ここからはいつもの戯言に戻したいと思う。
「あなたのブログを読んで購入を決意しました!」
この様な内容の嬉しいメールがブログの読者の方々から届く事が多々ある。
サーフィンの技量は永遠の初級者、ブログの文章も支離滅裂と来ている。
なのに、この様な反響がある事はブログを書く上でも大きな励みとなる。
今回レビューを綴るハーバーのバナナも同様で、「このブログで購入を決意した!」と云って頂いたにも拘らず、肝心の俺はヴィンテージばかりに身体を預けていて紹介したボードの進水式は行っていないままになっていた。
ならば、この日はこのボードをチョイスしてみた。
ハーバー屈指の名作、66バナナである。
1966年にリリースされていたとされるこのバナナの最大の特徴は中央に君臨するイエローバンドであろう。
ブラックとホワイトのボーダーにまるでチャンピオンベルトでも腰に巻いたかの様なデザインはロングボード全盛期の時代に「如何にして目立つか?」を表したかの様である。
実際にこの時代のサーフボードは他社のとの差別化を図る為にカラーリングだけでなく、随所に豪華絢爛なウッド仕様が散りばめてられている傾向が強い。
このボードも同様で、テールにはしっかりとウッドブロックなどを装備されているところなどはその表れではなかろうか?
この時代のバナナにはご覧の様な大きなハーフムーンが装着されているのだが・・・
その容姿から一見PIGとも思われがちだが、全体のアウトラインに目を向けてみると全く異なっている事が判る。
ノーズはワイドでテールは絞り気味、そして、その名の由来通り、バナナの様に反り上がっている事が判る。
結果、PIGとは似ても似つかない様な爽快な取り回しが可能で、俺レベルの技量でも比較的イージーなボードコントロールを可能としてくれる。
以前も綴ったが、この66バナナを最後にバナナは時代に合わせ大きくモデルチェンジを敢行する訳だが、古き良き時代のサーフボードのイロハが詰まったヴィンテージレプリカとしては申し分ないモデルではないだろうか?
この日は胸から時折肩くらいの波サイズであったが、このボードであれば難なく楽しめる・・・
そんな魅力の詰まったボードである事が確認出来た。
余りこのボードに体を預けすぎる俺自身が「上手くなった?」と勘違いしてしまいそうなので、時折、引っ張り出す程度に納めたい・・・
そんなボードである。
先日、このボードを世に送り出したリッチ・ハーバーがグレッグ・ノールの後を追う様にこの世を去った。
それはまるで彼が「俺たちの時代は終わった。後は若い人達に任せたよ」とのメッセージであるかの様に・・・
グレッグ同様にリッチ・ハーバーがサーフィン界にもたらせた功績は計りきれないものがある。
残された我々は彼らの作品をその下の世代達に伝えて行く事が彼らへの恩返しになるのではないだろうか?
サーフボードは乗り物。
ガレージに仕舞い込まずにガンガン海に駆り出してあげる事にしよう。
きっと、彼らもそれを望んでいるに違いない。
季節はサーフィンを満喫するには最高の時期を迎えています。
さぁ、今日もクラシックボードを楽しん行きましょう!
Keep Surfing!!!