シールビーチの巨匠、ロジャー・ハインツにオーダーしているボードの事で、彼が頻りに聞いてい来るポイントがある。
俺のオーダーが細かいせいか?
彼自体が繊細なのかは解り兼ねるが、「テールの形状を細かく指示してくれ」と何度も確認する様に連絡をしてくる。
これは彼が最高のボードを創るためには「下準備こそが重要である」の理念からの様だ。
同様の事はレジェンドと呼ばれるシェイパーには多い様で、シェイプに掛ける時間よりも「下準備」にウェイトを置いてこそなのだろう。
そんなレジェンドの思想とは掛け離れたかの様に、昨今のガレージシェイパーの中にはインターネットでテンプレートをコピーをして、WEB上に掲載されているサーフボードを見様見真似で削る者がいると聞いた事がある。
シェイプの技量は解り兼ねるが、見た事も触った事も無いボードをインターネットの情報のみで削って販売する事に少々耳を疑ったが、俺がこれまでに知り合ってきた来たシェイパー達は、皆、実物を見て触ってからでないと削らないというクラフトマンシップ溢れる人物ばかりであった。
だからこそ、ダ・キャットをオーダーする際にも「実物が無いから削れない」等の経緯から断るシェイパーが多くいるのだと理解できるのだ。
そんな中、条件付きで「削っても良い」と云ってくれたシェイパー一人だけがいた。
その条件とは・・・
「納期を指定しない」、「ヴィンテージの手本となるサンプル通りに創らせる」の2点だった。
ダ・キャットはアーリーモデルとレイトモデルでは全く異なった性質のボードである。
だからこそ、こちらもダ・キャット自体がどの様なボードなのかを知らなければ完成度の高さも判断できない訳で、正にオーダーのし甲斐のある至高のボードと呼べるのではないだろうか?
因みに、俺自身は以前紹介したレプリカのダ・キャット・・・
ヴィンテージのダ・キャット・・・
そして、まだお披露目してないこのダ・キャットを有しているのだが・・・
彼が手掛けるダ・キャットは一体どんなダ・キャットなのであろうか?
オリジナルに忠実でありながらも、遊び心に拘った究極のダ・キャットのお披露目はまだまだ続きます。
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