1960年代にカリフォルニアで起こった空前のサーフィンブームは一人の少女を題材にした「ギジェット」だと云われている。
1959年に公開されたこの映画の影響によって、ビーチには人が溢れかえった。
ピング・コープランドと会食をした時にも「あの映画でサーフィンはビジネスになった」と云っていたので、映画の影響力は計り知れないものがあったのではないだろうか?
しかし、映画が公開される前からサーフィンを楽しんでいた者達からは「あんなのサーフィン映画じゃない!」と酷評される有様であったようだ。
グレッグ・ノールはインタビューでこんな事を云っている。
「あいつら(役者)は髪の毛も濡れていないじゃないか!」、「あれはサーフィンの真似事であってサーフィンじゃない」と。
確かに、サーフボードに乗った役者のバックには海の映像が流れ、役者たちはバランスをとる演技をしているだけであった。
しかし、この時代のハリウッドの演出はこの手が多く、かのマーロン・ブランド主演「乱暴者」でも同様の手法が採用されている。
そんな状況下で制作が始まったのがリアルなサーファー像を追求したブルース・ブラウンの「エンドレスサマー」であった。
エンドレスサマーに関しては誰もが知るところであろうから、ここでの解説はしないが劇中に1本のサーフボードが登場する。
そう・・・
左の少し大柄な彼が手にしているボードがそれだ。
次回の更新では彼が手にしているボードを紹介したいと思う。
Keep Surfing!!!!