ウェイン・ミヤタのPIGは? | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

「生きてる間に全部乗るのは絶対に無理ですね」と、冗談めいて知人にこんな事を云われた事があった。

 

 

確かにガレージの二階から陳列されたサーフボードを拝んでおると自然と頷いてしまう。

しかし、折角有しているのだからいずれは全部制覇してみたいものだが、果たして簡単に事は運ぶだろうか?

 

 

と、云うのも・・・

久しぶりに乗ってみたいと思うボードがここ最近後を絶たないのだ。

 

 

人に云わせれば贅沢な悩みなのは十分に承知しているが、「今の自分だったらどう感じるのかな?」と思うと、ついつい長年放置しておいたボードに手が届いてしまうのだ。

 

 

この日手にしたのは・・・

これである。

ラミネートの鉄人、ティントの神様など様々な異名を持つ、ベルジーツリーのウェイン・ミヤタのPIG。

このPIG・・・

幅が22インチを切る程のタイトPIGなので、日頃から幅広の浮力のあるボードに身を任せている身としてはある意味チャレンジに等しいチョイスである。

 

 

入手した時に乗ったイメージでは、兎に角、不安定・・・

テイクオフをするにもボードを走らせるにも加速を付けなければ右往左往してしまう有様だった。

 

 

それからかなりの月日がたった訳だが、どうしても、こいつが気になりワックスアップを施し、海に持ち出したと云う訳である。

 

 

それにしても、このPIG・・・

思っていた以上にアウトラインが素晴らしい事に今更ながら気づいた。

このPIG発売された頃のPIG事情はどれもこれもノーズが非常にボリューミーなモノばかりだったので、ドン・カドワキが凄いというよりもプロデュースしていたミヤタが流石なのであろう。

素晴らしいのは何もアウトラインだけでなく、ご覧のウッド製のハーフムーンも格別に素晴らしい事が画像から見えてとれる。

角度も変えてみても素晴らしさは変わらないので、素晴らしいフィンはどの角度から見ても格別である事が解る。

また、このフィンの素晴らしさは形状のみにあらずで、ご覧の様な厚みも魅力の一つと云えよう。

俺が有するボードでここまでフィンの厚みがあるのは後にも先にもこのPIGだけである。

 

 

さてさて、肝心のボード性能だが・・・

永遠の初級者である俺のレビュー故に参考にはならないが、兎に角、クイックで「これってPIGだよな?」と、忘れてしまう程である。

 

 

この日は胸くらいのサイズの波だったが、このダウンレールがしっかりとショルダーに食い込んでくれるので他のPIGでは得る事の出来ないフィーリングを楽しめた様にも思える。

まぁ、いずれは知人にも乗ってもらい俺が感じたフィーリングとの乖離を楽しみたい所だが、その際には再び綴ってみたいと思う。

 

 

サーファーにとって最高の季節となっている事から近いうちに仲間たちとガヤガヤと騒ぎたいものである。

 

 

Keep Surfing!!!!