2週ほど飛んでしまったが、本日は前置きを抜きにして綴ってみたいと思う。
紹介するのは勿論コレである。
先日の更新で触れたリックのU.F.O。
このボード・・・
「見たことある方も多いのではないだろうか?」
それもその筈。
このボードは世界で最も有名なU.F.Oとして様々なサーフマガジンで採り上げられて来た逸品である。
マット・カルヴァーニは俺のリクエストに応えるべく、態々、このボードを所有するオーナーを訪ね、そして、借りて来て製作の参考にしたのである。
左のオリジナルは色とりどりのライスペーパーを組み合わせてあるのだが、流石に同じライスペーパーが入手出来なかった事からエアブラシによって同様のデザインを施してくれたのだ。
この辺りの発想はマットがシェイパーである前にエアブラシに携わっていたからこその機転ではある事が容易に想像つく。
そんな試行錯誤が加味されて出来上がったのが・・・
このリックのU.F.Oである!
ノーズにボリュームがありながらもアウトラインはウェーバーのパフォーマーを彷彿させる直線的になっている事が判る。
マットの機転でエアブラシによって描かれたカラフルなパネルはヴィンテージと遜色のない出来栄えとなっている。
そんなパネルには1960年代のビーチを賑わせたU.F.Oのディケールが君臨する。
うーん・・・
素晴らしい。
本当に見とれてしまう美しさである。
ロングボードの最大の魅力は単なる遊び道具だけでなく「鑑賞品」としてオーラを発してくれる所ではないだろうか?
ご覧のアッシュテールにもパネルが施されており、そこにマットのシェイプの切れ味が加味されると、もう言葉では表現できない程のオーラを感じてしまうのは俺だけであろうか?
そのオーラはボトムのこんな所にも放たれているのだ。
そして、テールにはU.F.Oには絶対に欠かす事の出来ないU.F.Oフィン!
リックのU.F.Oはダ・キャットフィンやイギーフィン同様に多くのモダン系のサーフボードレーベルからコピーされている事からも、その完成度の高さはもはや語るに値しないのではないだろうか?
こうして、自身の目線でU.F.Oを綴って行くと小脇に抱えてビーチに突撃したい願望がひときわ強くなって行くのが解る。
この気持ち、嘗てオリジナルを有したオーナーも同じだったのであろうか?
Keep Surfing!!!!