皆、親と同世代なので仕方が無いと云ったら仕方が無いのかも知れない・・・
既に父を亡くしている俺的には、こういう事は理解してはいるが、やっぱり、寂しいものである。
ハワイのレジェンドであるベン・アイパが他界した。
アイパはライトニングボルト同様に日本で巻き起こった空前のサーフィンブームを牽引したレーベルとして知られるハワイの老舗レーベルである。
ライトニングボルト同様にアイパのロゴの入った様々なグッズが巷に溢れていたのを今でも思い出す事がある。
そんな、アイパのサーフボードとはロングボードを始めて間もない頃に手にした事があった。
仕事で知り合ったサーファーにアイパ、ランディ・ラリック、ディック・ブリューワーと立て続けにハワイアンボードを譲り受けた事があり、当時はロングボードの「ロ」の字も知らかった俺であるが、餓鬼の頃に目にしたアイパのロゴだけは脳裏に焼き付いていた為、直ぐに解った。
そんな、思い出が掘り起こされるアイパの他界は寂しいに尽きる。
そして、そんなアイパの後を追う様にカリフォリニアのスコット・アンダーソンが他界した。
スコットの事は語らずとも誰もが知る所だが、長年デーブスウィートのヘッドシェイパーを務めたブルース・グラントが他界した後にデーブスウィートを引き継いだのが彼だった。
以前紹介したこのPIG・・・
彼がデーブスウィートのヘッドシェイパーを務めて間もない頃にオーダーしたボードである。
ヴィンテージPIGと云うよりは彼らしさが散りばめられた典型的なモダン色の強いPIGだが、その分、非常にとり回し易く、自身が「上手くなったかな?」と感じさせてくれる程の仕上がりがそこにはあった。
彼は俺よりも若干、歳上だったが、天に昇るには少々早いのではないだろうか?
こうして、彼のサインの入ったボードを手に取っていると、そんな事ばかり思ってしまう。
そして、彼の訃報が届く直前に手元に届いた1本ボード・・・
実は、このボードにはスコットが大きく拘わって来るのだが、それはいずれの機会に紹介出来ればと思っている。
ベン・アイパ、スコット・アンダーソン・・・
偉大なレジェンド達に心からご冥福をお祈りいたします。
R.I.P