「ロジャーとフィンについて語り合ったよ」と・・・
こんなメールがマイクから寄せられた。
「ロジャーはこのフィンでは大き過ぎて機能しないだろう!」と、そこには書かれたいた。
「実際に俺もテンプレートを見てみたが、やはり、大きすぎるな」、「どうしても、このフィンを使いたいのならばダノーの様にするしかない」ともマイクのメールは書き綴られていた。
ダノーの様な・・・
これまでにも綴って来たがダノーがリリースしているPIGのハーフムーンはジェイコブスのコピーである訳だが、オリジナルと対比してみると様々な事に気付く。
例えば、この様な猛烈なキックテールを効かせているのだ。
これによって、巨大なハーフムーンであってもスムーズな操作性を生み出してくれるのである。
うーん・・・
確かに、このキックテールは凄まじい。
また、ダノーのフィンはオリジナルに比べると小振りとなっているので抵抗もオリジナルとは比較にはならないほど軽微であり、その他のディティールを汲まなくチェックしているとモダンボードとしての在りき姿が散りばめられている事が判る。
では、この仕様を採り入れるべきなのか?
いや、それであればロジャーにオファーする必要も無く、ダノーのHOGに乗れば良い訳だ。
ロジャーにオファーするボードはヴィンテージではなく、あくまでヴィンテージをベースとしたモダンPIGな訳なのだか、古き良き時代の造形を採り入れつつも乗り易さが加味されていないと意味がない。
頭を抱えているとロジャーからこんなメールが届いた。
「そう云えば、マイクから君のバルサを預かっているんだけど、このバルサPIGのフィンを採り入れては駄目だろうか?」と。
そうかぁ、すっかり忘れていた。
マイクに預けっ放しのバルサPIG・・・
確か、1957年にバルサPIGだったよな。
「君がジェイコブスのフィンに拘る気持ちは解るが、こんなに素晴らしいボードが私の目の前にあるんだから、これを採用してみてはどうだろうか?」
「素材はアフリカ産のゼブラウッドにしたらどうか?」
「仕上げた時の表情が格別なんだよ」
こんなやり取りをしていて、ふと思った。
歴戦のシェイパーにアレコレと申し付けるのは変だよな?
彼は全ておいて俺よりも知識に長けている。
それはマイクのお墨付きだ。
ならば、ここは全てを彼に任せよう!
大好きなジェイコブスのフィンの探求も出来た事だし、これはこれでヴィンテージで楽しむ事にしよう。
さぁ、ロジャーとマイクが一体どんなPIGを俺に届けてくれるのか?
また一つ楽しみが増えたね。
Keep Surrfing!!!!!