前回の更新でバルサの蘊蓄を綴ってみたが、改めて自身で読み返してみると、かなりマニアックな事ばかり綴っている事に気付いた。
一般的にバルサボードは中々目にする事が出来ないと云う。
確かに、俺自身も入手するまでは殆ど観た事が無かった。
サーフショップに常時置いてある訳でも無く、かと云って、海で乗っているサーファーがいる訳でも無い。
そんなバルサを語った所で・・・
と、ふと思った次第で、今後はスローペースでバルサを紹介して行く事にした。
さて、そんな訳で本日は「紹介していなかったか?」と首を傾げてしまう程、忘れていたボードを紹介したいと思う。
入手したのは彼是7年前に遡る・・・
丁度、このブログを始めた頃だろうか?
その美しいアウトラインに魅せられて・・・
自分のスペックで削って貰ったボードである。
ジェイコブスのPIGである!
シェイパーはビング及びジェイコブスから伝統あるディケールを継承したマット・カルヴァーニである。
このPIG・・・
俺の中では100満点に値するボードである。
まず、アウトラインが素晴らしい!
テールのボリュームからノーズに掛けてのアウトラインが非常にナチュラルで、テンプレートの素晴らしだけではなく、シェイプ技術が伴った作品に値する仕上がりとなっている様に思えてならない。
昨今はPIGのナローノーズを意識する余りに不自然なノーズラインとなっているボードが多い中、このPIGは実に素晴らしい!
素晴らしいのはアウトラインだけでなく、フィン位置も最高のポジションにセッティングされているのだ。
ラミネート自体、マットが行っている訳では無いが、この付け位置はシェイパーの意思がしっかりとラミネーターに反映されている証ではなかろうか?
ストリンガーはモダンPIGであるが故に、装飾性を意識しシダーのスリーストリンガーになっているのだが、こういった遊び心を楽しめるのもカスタムの良さではなかろうか?
そして、その遊び心はティケールの付け位置にも採り入れてみた。
ボードに対して、敢えてディケールを横向きに付けてもらったのだ。
この手の仕様はヴィンテージボードには良くある事で、要因は単純な付け間違いから始まった事なのだが、こういう遊び心はモダンPIGだからこそ採り入れべきと思い試みた次第である。
入手した当時はかなりの頻度で愛機としていたが、数年前にワックスを剥がして以来ご無沙汰となっているので、早々にワックスアップをして久しぶりに乗り味を試してみたい所である。
こんな感じで数年前に入手たボードでも、「今乗りたくなる」からPIGは面白いのかも知れない。
12月に入り、海は閑散として来たが人気の無い今だからこそ日頃封印していたボードを駆り出す時なのかも知れない。
Keep Surfing!!!!