リックからの影響 | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

「タイラーはビングなんだよ!」

「彼はビングのボードから多大な影響を受けているんだ」

「特にノーズライダーは相当にインスパイヤーされているんだ」

 

「でも、僕はビングじゃない!」

「僕はリックなんだ!」

 

と、声高らかに教えてくれたはヴェンチュラにてシェイプ&ラミネートに励むアダム・ダベンポートである。

 

 

彼は長年タイラーの下でシェイプ&ラミネートスキルをアップさせ、現在もランス・カーソンやジーン・クーパーの下でスキルアップを図っているカリフォルニアを代表するシェイパーである。

 

 

彼のボードで俺自身が最も好むボードと云えば、このボードである。

マイク・ブラックのシグネチャーとして誕生したミスクリーント。

 

 

このボード、巷ではフィル・エドワーズのシグネチャーからインスパイヤ―されたと云われているが、それは大きな間違いである。

 

 

ストリンガーの形状が似ている事から俺自身も最初は「フィルモデルに似ている?」と思ったが、どう見てもフィルのシグネチャーとは似ても似つかない。

 

 

そこで、彼のシェイプルームを尋ねた際に聞いてみた。

 

 

すると彼は「これはフィルモデルじゃないよ!」、「見て判るだろう?」と笑みを浮かべながら語ってくれた。

 

 

「そうだよね。どう見てもコレはフィルじゃない。」

「ひょっとしてリックか?」と、俺が尋ねると彼は再び笑みを浮かべながら頷いた。

 

 

やっぱりそうか!

だとするとアダムが参考にしたのは間違いなく彼のシグネチャーしかない。

 

 

リックのライダーとしてドゥルー・ハリソンと人気を二分したバリー・カナイアウブニのシグネチャーである。

 

 

成る程、確かにあのアウトラインはバリ―のシグネチャーである。

オリジナルは3ストリンガーだが、それを4ストリンガーにデコレーションアレンジを施したのがミスクリーントという訳である。

 

 

ミスクリーント以外にも彼はノーズライダーを始めとする様々なボードがリックからインスパイヤーされている事を教えてくれた。

 

 

タイラーがビングなら自分はリックである。

彼のシェイプルームにリックのライスペーパーが飾られている由縁はここにあったのだ。

アダム・ダベンポートが絶賛するリックサーフボードの黄金期を支えたドゥルー・ハリソンとバリー・カナイアウブニ・・・

 

 

そんな、ドゥルー・ハリソンのシグネチャーを次回の更新でご紹介したいと思います。

Keep Surfing!!!!