情報等云うのモノは面白いものである。
自身にとって全く興味のない情報は単なる戯言に聞こえて来る一方で、心擽る様な情報には一字一句耳を傾けるてしまう。
また、それを発信するメディアや事業体も各々のジャンルで情報を分別している事から、中々己が知りたい情報にはありつけない事が多々あったりする。
サーフィンに関する情報も勿論同様で、俺の様なクラシック馬鹿にはミッドレングス系の情報はどうでも良い戯言であるが、その逆もあるのだから面白いものだ。
さて、本日は少々面白い情報が入って来たので綴ってみたいと思う。
海の向こうから届いた情報は単なる問い合わせからだった。
「お前は1990年代のボードを何本持っている?」
「ベルジーやタカヤマは持っているか?」
勿論、この問いにはもっと奥行きがあって、タカヤマのボードなら何でも良いという訳では無いが、この何気無い問いから中々面白いやり取りに繋がって行った。
1990年代初頭から中頃までのクラシックロングボードはセミヴィンテージ若しくはヤングヴィンテージと呼ばれている事はご存知だろうか?
1990年代からロングボードに乗り続けてる人にはピンと来ない話だろうが、実は今、この時代のボードが徐々に高騰して来ているのだ。
日本では単なる「中古」として取引されているこの時代のボード・・・
考えてみたら30年近く前のボードになるのだ。
嘗て、1990年代にロングボードがリバイバルとなり、1960年代のボードが注目され「ヴィンテージ」と呼ばれた様に、一つに物にプレミアムが付くのは大凡30年が区切りであるのはサーフボードに限る事では無い。
その代表格がベルジーのボードである様だ。
周知の様にベルジーは2005年に他界している上に晩年彼を支えていたジム・フィリップスやボブ・ミツベン等も今となってはカリフォルニア屈指のレジェンドと称されいるのがプレミアムの要因だそうである。
同様に、他界してしまっているドナルド・タカヤマのボードにも注目が集まっているようであるが、現在の所、タカヤマに限ってはスペシャル級のボードのみだそうだ。
また、ベルジーの名友であったマイク・イートンのボードも同様らしい。
そして、この時代の代表格であるフィル・エドワーズのシグネチャーも徐々にではあるが高騰の兆しがあるらしい。
最もこれらのボードが1960年代のボードと「同等のバリューがあるのか?」と云われれば、それは違うであろうが数年後には間違いなく入手困難になる事は間違いないであろう。
現にベルジーの1963モデルやタカヤマのシリアルジェイコブス等は既に入手困難な域に達して来ているのだから・・・
未来ある若きシェイパー達が手掛けるモダン系のボードも魅力だが、俺の様なクラシック馬鹿にはこの手のボードの方がより輝いている見えるから不思議なものである。
セミヴィンテージ&ヤングヴィンテージに興味をある方、是非、探してみては如何だろうか?
狙い目は新品のボードを積極的に販売しているショップの中古ラックや、オーナーがヴィンテージに興味の無いがショップである。
意外に面白いかも知れない。
Keep Surfing!!!