ヴィンテージバルサ | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

それは2013年の事だった・・・

俺は彼をもてなす為に日本庭園が広がった料亭へと彼を招いた。

 

 

彼は器用に箸を使いながら「日本食」を楽しんでくれた。

 

 

ヴェンチュラのアダム・ダベンポートの話しによると彼は日本食が大好きで、ベンチュラにある日本料理店にはマメに足を運ぶ事を教えてくれた。

 

 

そう、彼とはジーン・クーパーの事である。

 

 

2013年に彼が来日した際に彼の面白い行動を目の当たりにした。

 

 

食事が終わり、彼と日本庭園を散歩していると彼は急に俺の前から立ち去り、大工職人の下へと向かった。

 

 

彼は父親が大工であった事から、その職人の作業が気になり、気付けば俺抜で「談義」が始まっていた。

彼は幼い頃の父親に多くのモノを創って貰ったと職人達に伝えていたのだが、この様な出来事はカリフォリニアでは良くある事の様だ。

 

 

かのランスカーソンも、初めてサーフィンをする時には父親が削ったバルサに乗ったそうである。

ランンスの父はバルサ材を探しに方々へと足を向けるのだが、辿り着いたのが当時ピアでバルサを削っていたデイル・ベルジーだった。

 

 

この話は、まだベルジーがジェイコブスと共にボードレーベルをスタートさせる前の事で、当時、彼が削っていたはマリブチップだった様である。

 

 

さて、前回の更新で少しだけ触れたマリブチップだが、俺が所有するマリブチップはPIGへの扉が開かれる直前に創られたモノだろうか?入手して暫くはそのアウトラインからPIGだと思い込んでいた。

しかし、来日したジーン・クーパーにバルサを見せると、彼は即答で「これはチップだよ!」、「ほら、アウトラインが違うだろ?」と解説してくれた。

 

 

高が6年前の話しなのだが、今だったら明確に選別出来る事も当時は「決定打」が判らず線引きが出来なかったが、ジーン・クーパーのレクチャーでその辺りも線引きできるようになった訳のだから、ヴィンテージはバイクや服に限らずサーフボードに至っても奥が深い代物である事を知った次第である。

 

 

さて、次回の更新では、いよいよマリブチップの全貌を紹介したいと思うが、12月という事もあり年内の更新は本日が最後となります。

1年間、アクセスを頂き本当にありがとうございました。

 

 

少し早いですが、皆様にとって新年が素晴らしい年である事を切に願っております。

良い年をお迎えください。

 

 

Keep Surfing!!!!