マイク・ディッフェンダッファー | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

サーフボードに金銭的な価値はあるのか?

ふと、そんな事を先日考えてみた。
 
 
思えば、「将来は価値が上がるよ・・・」なんて、フレーズで購入したボードもチラホラあり、1990年代の無垢な俺は人に言われるがままにボードを購入していた時代があった。
 
 
これまでに大枚を叩いて購入したサーフボードの最高金額は三桁。。。
 
 
決して、投資目的で購入した訳では無かったが、心のどこかで値上がりを期待していた事は事実である。
 
 
しかし、その後、同じ様なボードが俺が購入した金額の半値近くで売られていた事もあり、「サーフボードに金銭的な価値」は期待しなくなった。
これは新品のモダンボードに限らずヴィンテージでも同様で、余りに高額で購入したものならば手放す時に大幅な損が確定してしまう。
 
 
また、俺は特別な事が無い限り、基本的に中古のボードは買わない主義である為、手放す時の「損失額」は計り知れないものがある。
 
 
ただ、マーケットの金額的な価値とは裏腹に自身で価値を見出しているボードが沢山あるのも事実で、現在ストックしているボードの殆どがそれらに値する。
 
 
中でも、今回紹介するボードは、俺の中では「格別」な1本である。
それがこちらのボードである。
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マイク・ディッフェンダッファーのタンカー・・・

長さは、なんと、11ft。
 
 
沖合の小波からテイクオフが可能で、先日紹介したスキップ・フライのイーグルも顔負けするかの様なグライド感を堪能出来るスペシャルなボードである。
 
 
マイク・ディッフェンダッファー・・・
この名前を探って行くと必ずノースショアのパイプラインに辿り着くのだが、何故なら彼こそがパイプラインの名付け親だからである。
 
 
更に、ディッフェンダッファーは駆け出しの頃はベルジーの下でシェイプに励んでいたベルジー・ツリーでもある。
 
 
そんな、数多くの名品を世に送り出したディッフェンダッファーだが、晩年の彼の作品では意外に「生粋のクラシックボード」は見掛けない。
 
 
ロングボードと云えど、その殆どが機能性重視のスタビ付きモノばかりで、少々俺の好みには合わない物ばかりであった。
しかし、そんな折にリリースされたのがタイフーンレーベルのタンカーであった。
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タンカーと云っても、実の所、この企画のボードは9.5ftクラスの長さが主で、俺の所有するスーパーロングは数本創られた程度であった。
 
 
タイフーンレーベルと云うと、「ドリームコラボ」がテーマになっている訳だが、このディッフェンダッファーのシェイプに花を添えたのが、世界屈指のラミネーターであるジャック・リーブスだ。
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ディッフェンダッファーとジャックリーブスのコラボは、正に夢のコラボであり、この興奮を抑える事が出来なかった俺は一目散で世田谷のエイティーワンに足を向けGETに至った。

 
 
ノーズは沖合の小さなうねりから少々ホレ気味の力のある波にも対応出来る程好いロッカーが掛かっている。
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更に、ディフェンダッファーの長年の英知を集約させた、このテール創りが巨大なタンカーであっても俺を未知の世界に引き連れて行ってくれた。
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しかし、ここまで綴って来たノーズだのテールのウンチクは、実の所、タンカーには余り重んじないディティールであり、肝心なのはロンググライド感である。
 
 
誰よりも沖合からクルージングを敢行する事こそが、タンカーの最大の魅力ではなかろうか?
それを実現させてくれのが、このボリューミーなレール創りである。
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ビーチでタンカーを見掛ける事はPIG以上に困難な事かも知れないが、俺がビーチに持ち込んだ時には、是非、多くの方々にグライド感を堪能して頂きたいものである。
 
 
Keep Surfing!!!!