自分を含めた3人のサーファーがグラスを片手にサーフィン談議を弾ませていた。
「いやぁ、今度、物凄いシェイパーが独立したんだよ」
「タイラーの所に居たんだけど、彼にボードをオーダーしたよ」
カリフォルニアで活躍する知人がこんな事を告げ来た。
そんな、彼のビジネスパートナーである別の知人が・・・
「あれ?ヴィンテージしか乗らないんじゃなかったけ?」
と、訪ねると・・・
「うん、でも、彼のは乗りたいと思ったね」
「久しぶりだよ新品が欲しくなったのは・・・」
数年前のこの出来事・・・思えば、俺がアダム・ダベンポートを認識したのはこの時だった。
以来、彼のボードはエルカデオ、カブ、キテン、Pig、そして、ミスクリーントと5本も乗る様になっていた。
シーコングの田中さんの話しでは「湘南界隈でダベンポートは知られていないんですよね」と、ダベンポートの認知度は極めて低い。
これはメディアに登場しない事が理由であろうが、SNSを通して彼とはこれまで幾度となくディスカッションをさせてもらっている。
そんな最中、友人が今年の春にアダムのシェイプルームを尋ねた。
そして、「アダム、本当に良い奴だったよ!」、「秋に君が行く事は伝えておいたよ」と、態々連絡をくれた。
色々な想いと時間の経過の中で遂にアダムとの対面である・・・
彼の工房の前には眠り続けるシックなヴィンテージーカーが出迎えてくれた。







そして、1本のボードに目が留まる。
後方から彼は「僕はランスのボードも巻いているんだよ」、「それは日本行だよ」と、教えてくれた。

アダム・ダベンポート、春に彼を訪問した友人が云っていた様に、彼はナイスガイだった。
そんな彼の魅力を次回も綴って行こうと思っています。
Keep Surfing!!!!!