アダム・ダベンポート | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

サラリーマンで賑わう東京駅地下街の酒場・・・
自分を含めた3人のサーファーがグラスを片手にサーフィン談議を弾ませていた。

「いやぁ、今度、物凄いシェイパーが独立したんだよ」
「タイラーの所に居たんだけど、彼にボードをオーダーしたよ」

カリフォルニアで活躍する知人がこんな事を告げ来た。
そんな、彼のビジネスパートナーである別の知人が・・・

「あれ?ヴィンテージしか乗らないんじゃなかったけ?」

と、訪ねると・・・

「うん、でも、彼のは乗りたいと思ったね」
「久しぶりだよ新品が欲しくなったのは・・・」

数年前のこの出来事・・・思えば、俺がアダム・ダベンポートを認識したのはこの時だった。
以来、彼のボードはエルカデオ、カブ、キテン、Pig、そして、ミスクリーントと5本も乗る様になっていた。


シーコングの田中さんの話しでは「湘南界隈でダベンポートは知られていないんですよね」と、ダベンポートの認知度は極めて低い。
これはメディアに登場しない事が理由であろうが、SNSを通して彼とはこれまで幾度となくディスカッションをさせてもらっている。


そんな最中、友人が今年の春にアダムのシェイプルームを尋ねた。
そして、「アダム、本当に良い奴だったよ!」、「秋に君が行く事は伝えておいたよ」と、態々連絡をくれた。


色々な想いと時間の経過の中で遂にアダムとの対面である・・・


彼の工房の前には眠り続けるシックなヴィンテージーカーが出迎えてくれた。
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工房の中に足を踏み入れれると、これまでに彼が参考にして来た様々なヴィンテージが立て掛けられていた。
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壁には自身のレーベルのポスターが貼ってあり、ここがアダム・ダベンポートの「仕事場」である事を刻み込まれた様な気がした。
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ラミネートルームに入ると、完成を待ちわびるボードが並べられていた。
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その中の発色の良いイエローのボードから樹脂の匂いがプンプンと鼻を刺激して来た。
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「ちょっと待っててくれ」、「これだけ仕上げてしまう」と、彼は俺を気にする事も無く作業を始める。
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「これは日本行のボードかい?」と尋ねると、彼は「これは僕の友人のボードなんだよ」と、器用な手裁きを見せながら答えてくれた。
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「作業の邪魔だから他を覗かせてもらうよ」と彼に告げると、「ああ、好きに見ててくれ」と彼が答える。
そして、1本のボードに目が留まる。
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後方から彼は「僕はランスのボードも巻いているんだよ」、「それは日本行だよ」と、教えてくれた。


アダム・ダベンポート、春に彼を訪問した友人が云っていた様に、彼はナイスガイだった。
そんな彼の魅力を次回も綴って行こうと思っています。


Keep Surfing!!!!!