ミスクリーントの乗り味の相違 | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

このブログを立ち上げてから早いもので数年が経つが、ブログを書く事で自分自身の中で大きな変化を感じる様になった。


サーフボードのコレクションを始めて20年近くが経つが、それまでは、ただ所有していれば満足で来た。


乗るボードは技量に合わせて比較的「安易なボードが良い・・・」、そんな風潮がスタンダードとなっていた。


しかし、海上で出会う仲間達と集う様になってからは「感想」を聞かれる事も多く、また、背中を押し込まれる様に「ボードを下ろせ!」とプレッシャーも掛けられる。


そんな事からか?このブログを立ち上げる前と後では心境に大きな変化が遭ったのは否めない。


しかしながら、長年で培って来た「癖」は、そう簡単に消せるものでもなく、今もガレージで出番を待つボード達は絶えない。


マイク・ブラックのシグネチャーである、ダベンポートのミスクリーントのオーダーを打診したのは3年前だった。
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この頃は、日本は勿論だが、カリフォルニアでもマイク以外は誰もミスクリーントを乗っている者はおらず、正にマイクの専用機の様なボードであった。


そして、待望のボードが届いた事は以前にも綴った訳だが、出し惜しみしてしまった俺は、後にオーダーした後輩に「日本での初乗り」を献上してしまう事になるばかりか、その後到着したミスクリーント達にも遅れをとる事となってしまった。


そして、遂にと云うべきか?やっとと云うべきか?ミスクリーントの初乗りを敢行する時がやって来た。


進水式に同行してくれたのはミスクリーントの3号機を所有する後輩である。
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先に乗り込んでいただけはあって、かなりの使い込みが成されおり、当然ながら俺も後輩のミスクリーントは試乗済である。
また、仲間内が10.1ftのミスクリーントを所有していた事もあり、ボードのイメージは認識していたのだが・・・


全くの別物である事が判明してしまったのだ!


この印象は、あくまでも永遠の初級者である俺によるものであるが、後輩や仲間内のミスクリーントはグライダーの様な要素を感じたのだが、俺が所有するミスクリーントはマイクと同じスペックだからなのか?完全に「PIG」の乗り味を感じる程であった。


アダム・ダベンポートのシェイプスキルが6~7分咲だとして、いや、ハンドシェイプだからだとしても、俺レベルの技量で乗り味の違いを感じるのだから基本コンセプトが大きく違う様に思えてならなかった。


マイクは、このミスクリーントが出来上がった時に「大きな衝撃を受けた!」と語っていたが、最初はこの言葉の意味はボードの形状の事だと思っていたが、言葉の奥には「形状はPIGではないが、乗り味はPIGだ!」と云う意味の衝撃だったのかも知れない。


考えてみれば、ミスクリーントに使われているフィンは、限りなくハーフムーンの形状に近く、後方に軽くレイクを掛けた様な仕立てになっているのだが・・・
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画像では確認し辛いが、後輩が所有するボードにはピポッドフィンタイプがオンされている事を考えると、アダムは同じボードでありながら既に改良に取り掛かっていたのではないだろうか?
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結局のところ、シェイパーはサーファーに対して乗り易いボードを提供して行く性が常に付きまとう訳で、それはミスクリーントであっても同様なのかも知れない。
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アウトラインも、仕様も、そして、ディケールも同じボードである筈の2本のミスクリーントは次の世代を担う若きシェイパーによって、大きく改良が施される事となった訳だが・・・
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この乗り味の違いを是非とも仲間内にも比較してもらいたいものである。
そして、改めてインプレッションを書かせて頂ければと思っています。


Keep Surfing!!!!