最新号の特集は昨年、世界中のサーファー達から惜しまれながらもこの世を去ったブルース・ブラウンである。

まだ、世の中でサーファーの人物像が認知されてない時代に、波を追い求めて世界中を旅するサーファーにスポットを当てたドキュメンタリー映画である「エンドレスサマー」は彼の代表作となった。


同じく、1970年代にはサーファーと同様に世間では余り受け入れられていなかったライダー達にスポットを当てたドキュメンタリー映画、「オン・エ二・サンデー」を世に送り出した。

因みに、邦題は「栄光のライダー」である。
この映画にあやかって、当時のリーバイス・ジャパンが水野晴夫を使ってCMを流していたのが思い起こされる。

「エンドレスサマー」の劇中でランス・カーソンが担ぐ黄色いボードは正しくPIGであり、「オン・エニ・サンデー」でマックイーンが跨る相棒はハスクバーナ・・・
この時代の映画、文化に多大な影響を受けた俺にとって、ブルース・ブラウンはバイブルの何者でも無かった。
NALUはサーフマガジンという特性上、「オン・エニ・サンデー」の事は誌面では殆ど触れられていないが、彼にスポットを当ててくれたのは「流石」の一言に尽きる。
荒れ果てた荒野で産声を上げたサーファー達に世間の目を向けさせたブルース・ブラウンは正しく偉人であった。
彼のご冥福をお祈りいたします。
KEEP SURFING!