衝撃を受けたPIG達 | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

ベルジー、ジェイコブス、ランス・カーソン、デュイー・ウェバー、ハーバー、ビング、デーブ・スウィート、ホビー等のレプリカ・・・
 
 
そして、クーパー、ダノー、ガトヘロイ、タナー、ピーター、ダベンポート、ライアン・ラブレースを始め、国内の屈指のシェイパー達のモダンクラシック・・・
 
 
更に、ヴィンテージ・・・
きっと、これら以外にも忘れている物もあるかと思うが、想えば、これまで一体何本のPIGに乗って来ただろうか?
 
 
技量が伴わず乗りこなさせていないのは充分に心得ているが、本当に多くのPIGに乗って来た様に思える。
 
 
このブログを通して多くの方々に聞かれるのは、これらの「乗り心地」だ。
また、「今まで乗って来たPIGで一番乗り易いのは?」なんて、事も多々聞かれる事がある。
 
 
自分に技量があれば、それなりの応答は出来るのだが、如何せん、これらの質問をして来る人達に限って、俺より遥かに技量に長けたサーファーばかりである。
 
 
そんな彼等に俺が「どうのこうの・・・」等と云える筈も無い訳だが、後から付け足す様に毎度こんな事を云う・・・
「乗って楽しいのはヴィンテージ」だと。
 

「乗り辛いか乗り易いか?」と聞かれたら間違いなく乗り辛いボードだと思う。
これに限っては技量の無い俺でも即答出来る。
 
 
ロッカーが皆無に近く、必要以上に重い、そして、抵抗をモロに受けてしまう程の巨大なハーフムーン。
誰が好き好んでこんなボードを乗りたがるのか・・・
しかし、そこには「操作」をしていると云う充実感がいつも付いて回る。
 
 
始めはロッカーの無さから刺さりまくるテイクオフも次第に安易になって来て、力任せにターンをしようものならば振り落とされしまう程の巨大なフィンを「如何様に曲げるか?」を考えながらターンを試みて、そられが成された時の達成感は初めてサーフィンをした時の様な感動がある。
 
 
そんな、楽しい感動を一人でも多くのサーファーに伝えたくて、最近は海に出向く時には出来る限りヴィンテージPIGを引っ張りだす様にしている。
 

冒頭に戻るが、「今まで乗って来たPIGで一番乗り易いのは?」に対して「乗って楽しいPIGは?」、いや、違いう・・・
「衝撃を受けたPIGは?」であれば、俺なりの応答が出来るのではと思い本日の題にしてみた。
 
 
このチョイスは当然ながら俺が乗って来たPIGに限り、俺の技量での選定になるのだが、どのPIGが一番とかではなく、「ベスト5」みたいな感じと思って頂けたらと思う。
 
 
まずは、何と言っても、これである!
ピーター・ストッカートが創り出す'50s PIGである。
イメージ 1
ヴィンテージと遜色の無いリアルなフラットデッキには、これまでのサーフィン感が180度変わる程である。

 
このボードでテイクオフを試みた瞬間に己の技量が現代のサーフボードに補佐されている事に気付く程である。
また、垂直に立てられたフィンは的確なピポットターンを要求され、テイクオフ同様にサーフボードの進化に気付かされるのは云うまでも無い。
イメージ 2 
しかしながら、計算されたボトムとレイルの創り込みによって、PIGとは思えない程の加速感も体感可能で、胸肩位の速い波程度であればPIGを忘れてしまう程の機動性を発揮してくれる温故知新の様なボードである。
イメージ 3
さて、次なるPIGはダノーのHOGである。
イメージ 4
このボードを初めて乗った時の事は今でも鮮明に覚えている。
なんせ、これまで乗って来たPIGとは全く異質なボードであったからだ。


ダノーのPIGで一番印象的なのは、何と云っても、このキックテールであろう。
イメージ 5
モダン系のPIGを色々と見て来たが、これは少々イレギュラーな感んが否めない程であった。


ここまで極端なキックだと恐らくは、このボードに乗った誰もがPIGを乗っている事を忘れてしまうのではないだろうか?


しかし、決して、このキックテールだけで、このボードが操作性に長けている訳では無く、このスーパーピンチレール(少々オーバーな云い回しかな?)の賜物である事は間違いない。
イメージ 6
同じモダンPIGでありながら上記で触れたピーターの’50sPIGとは対照的である事は云うまでも無いだろう。


さて、残りの3本は・・・と行きたい所だが、少々長文化してしまった為、この続きは次回に綴って行けたらと思っています。


KEEP SURFING!