
書物の著者はリロイ・グラニスと並んでレジェンドと称されるサーフィン界の重鎮、ジョン・シーバーソンの写真集である。


ジョン・シーバーソンが何者かなんて事は今更書く必要も無いだろうが、彼は編集者であるが前に一人のフォトグラファーでもあった。
彼の歴史に残した一葉は数々の伝説となって今も伝え継がれている。
ページを冒頭には彼が編集者、フォトグラファーとして活動を始めた1959年の一葉が多数に渡って紹介されている。



一方、こちらの画像は俺が敬愛するランス・カーソンのライディングシーンである。

後に訪れる映画「ギジット」による空前のサーフィンブームによって埋め尽くされたマリブで人混みを軽快に搔き分けてライディング出来たのは、この時代の重たいボードの賜物によるとランスは語っていた。
こちらはランスと共に、映画「ビッグウェンズデー」のモデルとなったマイク・ドイルの一葉である。
そして、同じく映画のモデルとなったミッキー・ドラの一葉も写真集にはしっかりと収めらている。
ジョン・シーバーソンは伝説に纏わるフィルム映画「ビッグウェンズデー」を創り上げた人物なのだが、このフィルム映画並びに、この時代のスーパースターである3人を題材に映画を創りたいと思ったジョン・ミリアス、デニス・ア・バーグ達が如何ほどの影響を受けたかは計り知れないであろう。


また、ジョン・シーバーソンは彼ら以外にも、この時代に多くのレジェンド達を収めている。
例えばこちらはリンダ・ベンソン。
ドナルド・タカヤマ。
共に特徴的なラディングは当時のシーバーソンの目にはどう映ったのであろうか?


また、レイノルズ・イエーターや希少なデューイ・ウェーバーのノーズライドシーン等も収められている。


これは全て1959年に撮影された一葉であるが、作品で最も有名な一葉と言えば間違いなくコレである!

映画「ビッグウェンズデー」のオープニングカットにも使われたグレッグ・ノールの一葉。
この一葉がグレッグ・ノールの伝説をより強じんのなものにした事は誰の目から見ても明らかである。
数々の伝説を創り、時代を創って来たシーバーソンは、ベルジーやホビーを始めとする多くのレジェンドの後を追う様に天に旅立って逝った。
心からご冥福をお祈り致します。
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