アダム・ダベンポート | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

カリフォルニアで活躍している知人は根っからのサーファーである。
愛車で北はサンフランシスコから南はサンディエゴ界隈まで、時には国境を超える時もある。


そんな彼の愛用するボードは全てヴィンテージだった。
彼は北、南、そして、サウスベイ界隈と数々のヴィンテージを使いわけ、土地土地のサーファー達に認められたナイスガイである。


ヴィンテージだったと、あえて過去形を使ったのには訳がある。


ヴィンテージボードしか乗らない彼が酒の席で笑顔浮かべながら「新品のボードをオーダーしちゃったよ!」と教えてくれた。


ヴィンテージにしかその身体を預けない彼が新品のボードをオーダー・・・
俺は手にしたグラスをテーブルに置き、彼の話を喰い入れる様に耳を傾けた。


彼が新たにオーダーしたボードは、長年タイラー・ハジキアンのパートナーとして彼を支え続けて来たアダム・ダベンポートと言う男の削るボードだというのだ。
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実は、この話はかなり以前の更新で、少しだけ綴った事があるのだが、覚えているだろうか?


ビンテージマスターである知人が「乗ってみたい!」と思う程のボードを創り上げる男、アダム・ダベンポート・・・
一体、どんな男なのだろうか?


余談であるが、その会話の中で俺のボードをアダムに創ってもらう話が進んでいた。
そう、それは知人が「君も創りなよ!」、「今、創れば今度海を渡った時には出来上がっているからCAで進水式が出来るよ」と、背中を押してくれたのだ。


しかし、その時は俺自身がアダムの事を余り認識していなかった為、話がスルーしてしまったのだ。
ただ、ヴィンテージマスターである知人が太鼓判を押すほどの人物なのだから間違いは無いと思った事は事実である。


アダム・ダベンポートに関しては、早々にNALUが注目をしている様で、ここ最近のNALUでは少しづつ彼の記事を目にする様になったのが、まだまだ、得体の知れないシェイパーである事には違いない。
なんせ、CAでは数え切れない程「良いシェイパー」がいるのだから。


アダムはシェイプ技術もさる事ながら、ラミネーターとしては既にCAではトップクラス・・・
いや、5本指に数える事が出来る程の腕前を持っていると言われている。


既に知っている方も多いとは思うが、アダムがタイラーの下で働いていた時にリリースされた「クラフトマン」のラミネートは、その殆どがアダムの手による物なのである。


日本で絶大な人気を誇るタイラーのクラフトマン・・・
そのラミネートをしていたのがアダム・ダベンポートという事になると、自ずと彼の技量を理解出来るのではないだろうか?


更に、彼はマット・カルヴァーニが削るジェイコブス・サーフボードではなく、極々親しい知人のみだけにハンドシェイプで削るハップ・ジェイコブスのボードや、我がヒーロー、ランス・カーソンのボードのラミネートも請け負っていたのである。


そんな、生きた伝説達から英知を授かった彼は、現在、モダンクラシックの第一人者であるジーン・クーパーのラミネートも請け負っている。


レジェンドのみならず、今のカリフォルニアを牽引するジーンさんに認められたアダム・ダペンポート・・・
次回の更新では友人に借りたアダムのボードのインプレッションを綴ってみたいと思う。


Keep Surging!