波情報のサイトで良く目にするのが、上級者、中級者・・・という技量の表記である。
この区分だが、個人的には4つの区分に分かれるのではないかと思っている。
一つは初心者、もう一つは初級者、そして、中級者、最後は上級者&プロである。
初心者はその名通り、技量に限らず、海でのルール、波の動向を始めとするサーフィンに必要な様々な部分に関して初な者を表すのだと思う。
一方の初級者は初心者ではないがサーフィンの技量には著しく途上の余地がある者を指すのだと思う。
上級者&プロを一括りにしているのは技量云々ではなく、ライセンスを有しているかどうかだけの差である事からこの様に区分してみた。
そして、中級者は初級者ではないが、上級者&プロでは無い者ではなかろうか?
因みに俺はと言うと、初級者の区分に入ると思う。
これは謙遜している訳では無いが、頭くらいのサイズだったら海には入るし、運が良ければノーズ先端も攻める事は出来る。
勿論、アップスンだって条件が整えばそれなりにはやるし、プルアウトだってある程度は問題は無いと思う。
しかし、レイク角度のあるフィンを付けたピンテールのボードならばカットバックは出来るが、ピッグのDフィンともなると流石にチョットバック程度になってしまう。
この出来る事と出来ないことをムラがあるのが初級者と中級者の最大の「差かな?」と思える所で、中級者であれば、どんなボードに乗ってもある程度の事は出来るが、初級者だとボードの性能に頼らなければ思った様なサーフィンが出来ない・・・
初級者と中級者の線引きは、そんな所にあるのではないだろうか?
俺が初めてサーフィンを始めたのが今から30年以上前になるのだが、途中、インターバルもあって、再開した年から数えてのキャリは18年になるが、恐らくはこのまま初級者でサーフィンライフを終える事になると思う。
サーフィン限らず、スポーツの技量を上げて行く為にはどうしてもストイックに継続し続けなければならない性がある為、俺の様に海に行けて週1、2回、行けない時は1ヶ月以上なんて事はざらな俺としては「楽しむサーフィン」を心掛けるしかないのが現実だ。
そんな、海行ける頻度にムラがある俺がボード選びで最も重要視しているのが「テイクオフの速さ」である。
シェイパーにボードを新調する際には必ず「テイクオフが速いボード削ってくれ!」と念を押すようにしているし、吊るしのボードを新調する時にも最善の注意を払う様にしている。
そんな俺が今一番欲しいボードがデューイ・ウェーバーのパフォーマーである。

このブログを読んでくれている方々は「今更?」と思うかも知れないが、実は、俺はこれまでに3度もパフォーマーを購入している。
残念ながら全て手放してしまっているのだが、初めてのパフォーマーはシーコングが亀戸にあった時だったから、彼是15年以上前になると思う。
当時の俺にとって最速を謳ったパフォーマーは、これまで乗って来たどのボードよりもサーフィンを好きにさせてくれて、海に行く楽しみをより深いものにしてくれたボードであった。
しかし、ある程度波に乗れてくると、今度はパフォーマーの重さや操作性の悪さ(実際には俺の技量の問題なのだが・・・)が邪魔になり、手放してしまったのだが、手放しみると改めてあのテイクオフの異様なまでの速さが恋しくなり、後悔の後に新たにパフォーマーを新調した経緯がある。
そして、同様に再び手放した結果、三度パフォーマーの魅力にとりつかれ、三度目に購入したパフォーマーが以前紹介したモールドであった。

10ft、9.10ftと乗り継いで来たパーフォーマだったが、3本目は9.6ftのモールドであった。
これはこれで非常の使い勝手の良いボードだったのだが、以前の更新で書き綴った様に他のモールドにスイッチする為に手放してしまったのだ。
パフォーマーの最大の魅力は、このテールから成される驚異的なテイクの速さではなかろうか?

勿論、このテールは最速の「要素」の一つに過ぎず、パフォーマーの魅力はボード幅であったり、直線的なアウトラインだったり、センターの厚みだったりする。
そして、俺の最初のパフォーマーを手放した切っ掛けともなった「動きの悪さ」も、ピッグを乗っている者からすると、実に操作しやすいボードであった事が判る。
どっしりとしたクジラの様なボードであっても、このハチェットフィンが全てを解決してくれる・・・

色々なボードに触れて、乗って来たが、初級者にとってパフォーマー程、万能なボードは無いのではなかろうか?
乗れば乗るほど、そして、手放してみて初めて解ったパフォーマーの偉大さ。
累計1万本の販売実績は、乗った事のある者ならば誰もが解るのではないだろうか?
初級者である俺に最適な?パフォーマーに四度巡り合える様に、しっかりと仕事をして頑張って行きたいと思います。
Keep Surging!