足の爪が見える海、新島 | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

先週の更新でサーフィンがオリンピックの正式競技に選ばれた訳だが、競技は何処で行われるのか?
湘南か?千葉か?
いやいや、どちらでもないと思う。


日本で開催されるオリンピック競技は東京で行われるのだ。
国と東京都が予算を捻出して世界中のアスリートを集めるのだ。


そんな世界中のアスリートの中に世界屈指のサーファー達も顔を連ねるのだ。
彼等が持てる技の全てを発揮出来る場所と言ったら、恐らくここしかいないであろう!
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東京都新島本村・・・
世界中のサーファーの憧れの地、世界屈指のサーフポイントである!
オリンピック史上初となるサーフィンの開催地は、ここ以外には考えられない!
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新島の事に関しては以前も書かせてもらったが、俺が幼少の頃は幾度となく訪れた地である。


先日、関東の某所にサーフィンに行った時の事である。
海水浴客で賑わうビーチの向こうの海面は赤黒く濁っていた。
温暖化の影響からなのか?
海面には夥しい藻が犇めいており、笑みを浮かべて海に足を着ける事が出来なかった。


俺が子供の頃は「海が汚い!」と随分と騒がれた。
高度成長が齎した自然破壊の序章。
そして、新島に放浪していた親父が俺に言った・・・
「足の爪が見える海に連れってやるぞ!」と。


最初はその意味が解らなかった。
当時の俺の海と言えば、茨城の大洗か湘南の片瀬辺りが主だったが、どちらの海でも、そんな事を気にした事が無かったからだ。
しかし、東海汽船に揺られて辿り着いた前浜の水は透き通っていた。
そして、一目散で海に向かうと、そこには親父が言っていた通りの「足の爪が見える海」が広がっていた。


サーフィン業界にとって格別なインパクトを齎すオリンピック競技は、俺が幼少の頃に心踊らされた新島で行われる筈である。


藻が犇めく海面に入ろうとしない子供の姿を見ていたら、自分も親父同様に「足の爪が見える海」に子供を連れって行ってあげたくなった。


新島で行われる筈であろうオリンピック・・・
一体、どんな大会になるのだろうか?
あの静かで平和な島がどの様に変貌するのだろうか?
楽しみでならない。


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