クラッシクボードメーカーの逸品 | Viva '60s SurfStyle!!!

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1960年代のカリフォルニアサーフスタイルに心を奪われた男の独り言。

ここの所、ボードの紹介をしていなかったので、今回はボードの紹介でもと思ったのだが、最近、「どんなボードを買ったら良いのか?」とコメントを貰う事が多くなった。


俺はサーフショップの人間でもないし、サーフィンが上手い訳でもないので人様にアドバイスを出来る様な賜ではないのだが、問い合わせに「’60sメーカーのボードは何を選んだら良いのか?」と書かれる事が多々あるので、俺目線で書いてみようと思う。


1960年代にはたくさんのサーフボードメーカーがあった訳だが、残念ながら現在では殆どメーカーが入手不可能となっているケースがあるので、国内で入手可能なボードメーカーに絞って紹介したいと思う。


そして、老舗のボードメーカーの「顔」でもあるヴィンテージレプリカは、当時の物よりもかなり乗り易くアレンジされてはいるものの、やはり、モダンクラシックのボードよりは癖がある事も知っておいてもらえればと思う。


老舗メーカーのボードをチョイスする最大のメリットは、サーフィンが最も輝いていた時代に誕生した名品に乗れる事だ。
ハッキリ言って、これに尽きると思う。


従って、俺的には乗り易いクラシックボードなら「モダンメーカーのボードを!」、レプリカに拘るなら「'60sボードメーカーを!」と言った具合に住み分けするのも良いのではないかと思う。


さて、前置きがかなり長くなってしまったが、まずはクラシックメーカーと言えば、これではないだろうか?
ベルジー!
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ここのボードに乗るなら100%、PIG、若しくはPIG系のニュー・トラディッショナルがお勧めである。
正直、それ以外のボードだったら「他のメーカーでも良いのでは?」と俺は思っている。


店内にベルジーのストックボードは殆ど置かれていないが、オーダーが可能なので藤沢市のエムズに問い合わせてみては如何であろうか?
リッチ・パベルが削るベルジーは間違いなく素晴らしいボードだと思う。


そのベルジーと肩を並べるのがジェイコブスなのだが、このメーカーは埼玉県のサーファーズで入手が可能である。
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ジェイコブスのボードもベルジー同様にPIGがお勧めである。
かのランス・カーソンやミッキー・ドラも乗っていた事から古き良き時代のカリフォルニアサーフを楽しむのなら外せないと思う。


同様に422もお勧めしたい所である。
ベルジーによって誕生した422はジェイコブスによって改良され、それらはマット・カルヴァー二に伝授され完成度の高いボードとしてリリースされ続けている。


ベルジー、ジェイコブスと来ると、次に来るのがホビーではないだろうか?
シェイパーにはテリー・マーティンやフィル・エードワーズからシェイプノウハウを伝授されたマーク・ジョンソンがかつての名品をパーフェクトに再現している。
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ここのお勧めとしては、何と言ってもクラシック・ノーズライダーではなかろうか?
世界で初めてノーズライダーをリリースしたメーカーのレプリカは乗るだけで無く、持つ喜びをきっと堪能出来るのではないだろうか?


また、非常に高額だがエンドレス・サマーでマイク・ヒンソンが乗っていたレプリカも入手可能なので、金銭的に余裕のある方にはお勧めである。
ボードの入手は藤沢市のカイマナ・トレーディングで可能である。


さて、次は最速のテイクオフで有名なデューイ・ウェーバーである!
代表的なボードは勿論、パフォーマーである!
正直、ここのボードはこれに尽きると思う。
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同型でピンテールになっているスタイリストもテイクオフは申し分ないが、やはり、パフォーマーのテイクオフには敵わないと思う。
似た様なボードは五万とあるが、テイクオフの最速では無敵だと思う。


俺が休日の湘南、磯ノ浦でサーフィンをするとしたら間違いなく、このボードしか持って行かないと思う。
どんなに技量があれど、波取合戦に勝てなければ何も始まらないのだから。
入手は東京、藤沢、大阪のシーコング各店で可能である。


さて、次に紹介するのはオーレである。
現在、オーレーはハワイアンブランドとしてのイメージが強いが、元々は生粋のカリフォルニアメーカーである。
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カリフォルニ時代のオーレはカスタムやポップアウトが主だった為、他の老舗メーカーの様にインパクトのある代表的なボードを見出す事は出来ないが伝統名的なディケールは今でも葉山のティアーズで入手可能である。


次のボードメーカーは取り扱いショップが存在しなく、実際には入手は非常に困難のだが、一応、国内での正規入手が可能である為紹介したいと思う。
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デーブ・スウィートである。
ディケールの画像が見付らず、非常に小さい画像になってしまっているが、サンタモニカ発祥の伝統的なボードメーカーである。
デーブ・スウィートというと、何といっても世界で最初にウレタンフォームのボードを世に送り出した事では無いだろうか?


オーレ同様に代表的なボードが存在しない為、お勧め出来る物が無いのだが、そのディケールには持つ喜びを得られと思うので、入手チャンスがあればお勧めしたい。


次なるメーカーはリックである。
ベルジー・ツリーの一角であるリック・ストナーがビングから独立して誕生したメーカーである
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ここの逸品と言えば何と言っても、ステップデッキのUFOではないだろうか?
いずれ紹介したいと思っているが、俺も数年前にマット・カルヴァー二に創ってもらったのだが、UFOはリックの中でも最高傑作ではなかろうか?


また、ドゥリュー・ハリソンのシグネチャーであるインプロバイザーもリックを代表するボードで、幅広いテールとストレートなアウトラインはイージーなテイクオフを約束してくる夢の様なボードである。
これらは埼玉県のサーファーズで入手可能である。


さて、次なるメーカーはハーバー・サーフボードである。
こちらもデューイ・ウェーバー同様にシーコングの各店で入手可能なメーカーである。
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ここに限っては間違いなく、トラッセルスペシャルとバナナであろう!
トラッセルスペシャルは、現在TSとしてリリースされており、バナナは時代を経て改良されて来た現行モデルと、名品と謳われる1966年モデルが存在する。


老舗ボードメーカーが衰退する時代であっても、しっかりと名品をリリースし続けている数少ないボードメーカーである。


そして、最後は埼玉県のサーファーズと藤沢のニューシーズで入手可能なビングである!
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ここに至っては、もう、デビット・ヌヒワモデルのノーズライダーといたい所だが、もう一つの名品、ドナルド・タカヤマモデルもしっかりとリリースされている。


残念ながらヌヒワ、タカヤマモデルも共に当人の名を翳したディケールは使用出来ないが、ディック・ブリューワーモデルに限っては当時と同じディケールとなっているので、当時のディケールに拘るならブリューワーモデルはお勧めである。


如何であろうか?
俺が知る限りでは、現在、国内で入手可能な'60sブランドはこんな所ではないかと思う。
逆にここに登場しないメーカーは入手不可能な為、ユーズドで見付けたらな迷わずGETされた方が良いのではないか?


参考にして頂ければ幸いです。


KEEP SURFING!